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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

蛙ウットリ、恐竜グッタリ (No.1860)_b0214800_19433029.jpg 前回はロシア人(と思われる)研究者が、戦時を描いたアニメにおける日本人から見た米ソ観の違いを、甚だ片手落ちの材料と見識で提示して見せたという話をした。宇宙人はロシア語話者なので基本的には親露だし、日本の世論に背を向けてアンチ米国なのは、その文化、とりわけハイカルチャーの欠如と歴史から得る知恵の欠乏が理由である。ロシアが今も昔も文化大国であることに異論はあるまい。とりわけ文学は諸外国はなかなか追い抜けない。
 そんなロシア人の中にも上述のようなガッカリなインテリ(と本人は思っているに違いない)がたまに混じっていることを、宇宙人は隠さない。真実なので隠しはしない。しかし宇宙人が「文化が低いなあ」と思っている国々や文化圏は、都合の悪い真実を隠したり、そこから目を逸らすために他者の非をあげつらったり、揚げ足を取ったりする。いまの日本のマスコミはその最たる例だ。ようやくこの悪習が世間に晒されたこの機会に、社会がクレンジングされることを望む。でないと…。
 占い好きの人はご存知かと思うが、今年は日本沈没の噂が高い。占い師の間でヤバイという予測があちこちで出ていることは、宇宙人の耳にも届いているよ。富裕層は海外に避難する計画を立てているとか。算命学では立春から新年が始まるので、恒例の「新年大予想」はもう少し経ってから掲載するが、果たして日本を脱出するほどの大事になるかどうか。今年に限らず宇宙人の見立てでは、社会があんまり腐ってしまうと、自然災害や戦争などで大規模な「打ちこわし」が起こって、更地になったところに新たにまともな社会が築かれる、というケースは大いにあり得るし、実際あった。ソ連はそうやって崩壊したし、日本もそうやって敗戦したし、ソ連の前のロシア帝国もそうだし、江戸幕府だってそうだ。人為かそうでないかは算命学は問題にしない。要は腐ったところを一掃してクレンジングする作用を自然が起こすということ。だから、今の日本社会の腐敗状況がピークのままなら、なるほど南海トラフ巨大地震だか富士山噴火だかは起こり得る。しかし今ここでクレンジングに成功すれば、ごっそり打ちこわす必要がなくなるから大災害は回避される可能性が広がり、小さな災害程度で済むようになる。そのように考えているので、宇宙人はどこへも避難するつもりはないし、われわれが今暮らす社会の病理が少しでも自浄されていくことを望むのである。
蛙ウットリ、恐竜グッタリ (No.1860)_b0214800_19434132.jpg まああまり深刻に思い詰める必要はないよ。腐っているものを「必要悪だ」などと擁護せずまっすぐ糾弾したり正したりしていれば、自ずと社会全体が上向いていくものだ。でも見て見ぬふりを続けていれば、いずれそれでは済まなくなるという認識はあった方がいい。
 画像は先日世田谷ボロ市で手に入れた骨董皿と現代の豆皿、及びいま山種美術館で開催中の「HAPPYな日本美術」展で買ったハガキ。骨董皿は昭和初期のもので、能『高砂』の詞章の一節と小道具の箒が描かれている。現代の豆皿は恐竜シリーズで、ネットで売っている正規品より安かったのでB級製品かもしれないが、どちらも恐竜がグッタリ寝そべっていて癒される。ハガキは江戸時代の漆絵画で、こちらも琵琶を弾く蛙の表情がよい。こんなグッズが世間に好まれる社会であれば、そうそう淘汰の対象にもならない気がするのだが。
(以上の記事は「土星の裏側note」でも公開中です。)

# by hikada789 | 2025-01-24 19:44 | その他 | Comments(0)
(以下の記事は「土星の裏側note」でも公開中です。)

 有名タレントの女性問題でフジテレビがCMの顧客にそっぽを向かれたことが報じられている。ジャニーズ事件は男色話だったがフジは女色か。やっていることは等しく不埒で、報道されない同様の不道徳はテレビ業界全般に蔓延っていると思われる。そのうち他局や他事務所も同じ憂き目に遭うのではないか。腐った病巣は膿を出すなり切除するなりして治すしかないから、これでいいのだ。治さないと社会全体が腐ってしまう。いやもう手遅れか。手遅れにならぬよう、人の道に外れる行為は身近で小さなものからこまめに正しておくのが良い。見て見ぬふりも程度問題なのだ。おかしいことはおかしいと言おう。言いにくかったら、せめて宇宙人のように頭頂をドーナツ状にねじれ上がらせて、「わが頭頂は宇宙人だからこのようにねじれるのであろうか、それとも地球人の皆さんもねじれているのであろうか」と不特定の読者に問い掛けよう。宇宙人は土星の裏側から問い掛けるが、皆さんは火星や天王星の裏側からでも問うてくれ。星は無数にある。このところ晴れると金星と木星と火星が日没後によく見える。土星も見えるが、今日は金星に近すぎてぼんやりだ。数日経てば離れてまた良く見えるようになる。世相も同じだ。時宜というものがある。

 先日、ロシア関係のイベントで「アニメーションは戦争体験をいかに伝えてきたか」というテーマのセミナーを聴きに行ったのだが、結論から言ってお粗末だった。東大の某研究センターが主催だというからさぞかし中身の濃い話が聴けるのだろうと期待して行った手前、ガッカリ感が深かった。テーマの組み合わせは新しくて良かったのだが、登壇者の力不足と中立性の欠如が露呈しており、それは宇宙人だけが気付いたことではなく、他の聴講者も気付いたほど明白であった。それほどお粗末なレベルだったということだ。
 ざっくり掻い摘むと、まず登壇者が二人しかいないのは仕方ない。土曜夜の開催で時間も短かったからだ。しかし一人目の、一見して日本人でない登壇者はそのプロフィールに出身地を書いていない。この人のテーマは『ジョバンニの島』という日本の降伏直後に北方領土に侵攻したソ連軍と島民を描いた90年代の日本アニメが主体だったので、登壇者が旧ソ連人なのかそうでないのかのバックグラウンドは重要な要素となる。それを故意に隠したところがまず「宇宙人の頭がねじれる」点であった。正直に「ロシア人です」と言えばいいではないか。戦後80年で今更現代日本人が文化セミナーでロシア人を糾弾するとでも思ったのだろうか。韓国人じゃあるまいし。ねじねじ。
 しかも発表の内容が、「『はだしのゲン』ではエノラ・ゲイの搭乗員(勿論米国人)がほんの数秒、血の通わない非情な人間として描かれているが、『ジョバンニの島』では歯舞島に以前から住んでいたソ連軍人とその家族との交流を描き、日本人島民が侵攻者としてのソ連人を憎みきれない、つまり血の通った人間として接している」という結論へ導くものであった。ロシア人としては手前味噌な結論なので、学術に必須な公平な視点の欠如を指摘されかねない。だからそれを補うためにあれこれ資料を作ってきて見せるのだが、その資料が既に公平性と中立性を欠いており、聴講者から早速その点へ質問が飛んだ。厳しいツッコミというやつだ。さすがロシア関係の聴講者だ。「見て見ぬふり」が常態化した一般人とは違うぞ。
 ここで宇宙人はデジャヴを見る。その太った登壇者(ロシア人かもしれないしウクライナ人やベラルーシ人かもしれない風貌。日本語は流暢だがロシア語風の訛りは否めない)は聴講者からの厳しいツッコミを受けた時、とっさに質問の主旨がが理解できないというフリをして笑ったのだ。あれあれ、どこかで見た顔だ。そうだ。何度も見て来たぞ。学生時代もロシア滞在中も。日本語ができるが、本人が思っているほど高いレベルではない日本語であることを、本人だけが知らないロシア人学者や学生にありがちな顔だ。エリート意識が謙虚さを駆逐した人間の顔だ。一番最近では、ウクライナ侵攻直後にロシアとウクライナ双方の駐日大使の言い分を比較したニュース動画で見た顔だ。ロシアは確かガルーシン大使だったかな、この人もあまり誠意ある顔つきで話してなかったが、ウクライナ大使よりはマシだった。ウ大使はロシア大使の言い分を先に動画で見てからコメントを求められたのだが、その時の顔がコレだった。人をバカにして嗤う歪んだ顔だ。自分だけが正しくて、相手は常に間違っている、そんなこともキミは判らないのか、と目の前にいる日本人記者をも嗤う顔だ。実に胸糞悪いニヤケ顔である。そこには根底にエリート意識があるので、エリートでない人間はこういう笑い方は基本的にしないし、できない。日本人でもたまに外国かぶれの「意識高い系」に見受けられるが、顔の作りは日本人なので彼らとは違った顔つきになる。ロシア近辺の民族がこの笑いをすると、太っていようが痩せていようが判で押したように同じ形に歪む。だからデジャヴが起こったのだ。勿論いずれも不愉快な思い出と共に。

 その厳しいツッコミをした聴講者は大人の日本人だったので、「セミナー後半に設けられたフリーディスカッションの時間に改めて伺います」と一旦引き下がったのだが、宇宙人はあのニヤケ顔をまた見せられるのは不快だったので、フリーディスカッションの前に退場した。だからどうやって問題が解決を見たのかは知らない。修羅場になったのかもしれない。
 せめて二人目の登壇者がしっかりしていたら終演まで聴講したのだが、二人目も同じくダメであった。こちらは秋田大学の老教授で、テーマはソ連時代の戦争アニメの表現分析と、現在のアニメ作家のウクライナ侵攻に対する態度であった。これも興味深いテーマだったので期待したのだが、内容は個人的趣味と感想の域を出ていない感じで、第三者に問題提起を促すような膨らむ話ではなかった。
 何より宇宙人がねじねじしたのは、ウクライナ侵攻直後は戦争反対とプーチン批判を内外に公言していたロシアのアニメ作家たち(ロシアのアニメはソ連時代から人形アニメで、その手間暇からアニメ作家は芸術家として尊敬されている)が、二年経った今ではプーチン擁護の発言をしているというところ。「どうして彼らの意見がこの二年で180度変わったのか、私には理解できない」というのが教授の結句だった。しかし宇宙人は佐藤優氏のマンスリー講義を聴いているので、当初戦争反対を理由にロシアを出国した大勢のロシア人が、西側諸国で展開されている米英プロパガンダの虚偽の世論操作を現地で目の当たりにして、「事実無根だ。西側はこんなウソばかり並べてロシアを悪者にしているのか。そんな西側に加担などできない。プーチンの方が遥かにマシだ」と次々と帰国したことを知っている。それほど最近の話ではない。開戦から半年後くらいにはもうそういう状態だったのだ。プーチンは徴兵を逃れたい国民が出国するのを禁止しなかった。そんな国民を兵士にしても役に立たないからだが、結果的に彼らは帰国し、プーチンの始めた戦争をやむなしと考えるようになった。アニメ作家らもこれと同じである。しかしウクライナでは成人男性は今でも漏れなく出国禁止である。こういった事実は日本では報道されない。報道も学術同様、公平・中立でなければ役に立たないのに。
 このアニメ学者がロシア語でネット検索できるほどの語学力を持っていながら「どうして彼らの意見が反転したのか理解できない」という発言の方が、宇宙人には理解しがたいのであった。ロシアの国営放送その他報道はネットで自由に視聴できるし、今般の戦争についてのロシア国内のディスカッション番組も検索できる。北朝鮮のような政権称賛しか許されない番組だと誰も見ないし信用しないので、議論には専門知識を持った学者や政治家、軍人らが参加する。番組は一般国民に人気である。ロシア文学を見よ。ロシア人はリテラシーが高いのだ。くだらない食レポ番組などロシアではバカにされるので見ないのだ。ウクライナ人とてリテラシーは高いはずだが、国のトップがテレビ業界人では仕方ない。倫理より視聴率の方が大切なのは、フジテレビやジャニーズと同じである。風景は通底している。そうではないのか、地球人の皆さん。

 そんなわけで、セミナーを中途退場する宇宙人であった。あの太った登壇者は名前が典型的なロシア名ではなく、もしかしたらイスラエル人かもしれない。しかし今のイスラエル人は過半数が旧ソ連からの移民なので、母語がロシア語である可能性が高く、実質上ロシア人(ウクライナ人・ベラルーシ人を含む)と同じだ。まずその訛りがロシア訛りであった。日本語はネイティブのレベルではなく、欧米人のアクセントとも違った。そんな外国人に日本は国立民族学博物館の研究員のポストを与えて国税から給料を支払っているのである。そこが業腹であった。
 外国の研究施設から給料をもらっている外人が日本で何を発表しようと勝手だが、日本人の収めた税金から給料をもらうからには、別に日本人におもねった研究をしろとは言わないから、せめて公平性と中立性を保った中身の濃い、人類全体の幸福にわずかなりとも寄与する研究をしてくれと言いたい。自分だけしか納得できない独りよがりな結論を導くための研究に、日本の税金も施設も発言機会も使ってほしくないのだよ。
 日本政府よ、税金の使い方をもっとしっかり監視せよ。こんなことだから少数与党に転落するのだよ。東大もだ。もっと発表の中身を精査してから世に出せなのだ。知的レベルを疑われても文句は言えぬぞ。尤も、宇宙人は最初不思議には思っていたよ。この種のセミナーを東大が開催する時は、必ずロシア研究の第一人者である○○先生や○○先生が参加して最後にコメントを出したりするのに、今回はたった二人の名の知れない登壇者と、やはり聞いたことのない司会の女性研究者だけだったからだ。アニメがテーマだったせいかとも思ったが、こんなお粗末な内容では一流の先生方は参加する価値を見出すまい。納得がいったのはこの点だけであった。
 ともあれ、『ジョバンニの島』は見たことがなかったし、その他戦争アニメ関連の書籍の存在も知ることはできたので、得るものがないわけではなかった。しかしやっぱりガッカリ感と不快な思い出の甦る一日であった。

# by hikada789 | 2025-01-21 19:12 | ロシアの衝撃 | Comments(0)
ご本人の許可を得て「あなたの山水画」を掲載します。ご協力ありがとうございます。

1975年5月17日生 女性の山水画
癸 辛 乙
亥 巳 卯
初夏の草原を小川が流れ、透明な水底にはきれいな石が見える。
【解釈】
 女性的で涼やかな情景です。小川のあなたは家系や社会を表す初夏の気候にあって涼しく爽やかな存在です。配偶者もまた小川であり、結婚すれば同盟者となります。草原は両親で、小川の水によって育まれる立場にあります。
 内面の葛藤が激しく、人間関係も衝突が多いですが、同時に芸術的体質でもあります。エネルギーが多いので、衝突を恐れずいろいろ挑戦して活動的に暮らすのが吉です。

(算命学に関する読み物『算命学余話』は「土星の裏側note」(マガジン参照)及び「算命学余話note」に公開中です。バックナンバーの概要は「算命学余話 副題目録」を参照下さい。運勢鑑定のお問合せはNo.006をご覧下さい。)

# by hikada789 | 2025-01-17 18:44 | 宇宙人の鑑定実績 | Comments(0)
(以下の記事は「土星の裏側note」でも公開中です。)

 毎年暮れになると宇宙人は年末年始の休日に読む本のリストを記事にして掲げてきたので、今年はどうしてそれがないのかと友人に問われた。わが友人の中には宇宙人の読書傾向に興味を覚えて、普段読まないロシア文学などを手に取ってくれる人もいる。そうした友人が休日のお勧め図書情報を土星の裏側から得ようと覗いたのに「ないではないか」と。
 すまぬ。このところ宇宙人はらしくもなく忙しかったのだ。画像のような琵琶の撥ケースの注文がまとめて入ったり、老いるショックに備えて読みかけだったロシア語小説を最初から読み直したり、怪談琵琶曲として能の「枕ノ段」から作曲を構想したり、急ぎの革グッズを作ったり、靖国神社で奉仕したり、その合間に飲み過ぎてゲロを吐いたりと、普段やらないことが折り重なって積み上がったのをちまちま片付けていたら、本を読む時間が取れなくなったのである。じっくり読書はロシア語小説で手一杯だったので、図書館から借りて来たのは息抜き用のカラー写真付き図書ばかり。民芸品案内とか写真集とかだ。
「閉架」扱いに頭がねじれる (No.1857)_b0214800_19445978.jpg その写真集、雑誌AERAが編集した羽生結弦の大判写真集が図書館に入っていたので予約して借りてみたのだが、「閉架」扱いとなっていた。開架に置いておくと不届き者のファンが持ち出して返さなかったり、お気に入りのページを破いて懐に入れるかもしれず、予防措置というわけなのだった。まあ閉架にしておいても同様の事件は起きるかもしれないが、借りた本は今のところ新品同様であった。図書館にあることがあまり知られてないのだな。正直言って宇宙人は羽生君のファンというほどではない。大谷翔平同様とてもいい子だけど、大谷のホームランと同じくその四回転ジャンプに魅力があったのであって、キャラはそうでも。ただこの写真集は有名なカメラマンが撮影したというので興味が湧いたのだ。うむ、モノクロ写真はいい雰囲気であった。しかしやはりカメラ目線のモデルというのは、誰であっても宇宙人の心に訴えて来ないのであった。横顔やさりげない仕草に惹き付けられるニッチな宇宙人なのだった。

 閉架といえば。武田邦彦先生が称賛する木村盛世著『医者にかからない幸福』という新刊本を去年読もうとして図書館で検索したら、まだ入荷していなかったので、代わりに木村盛世×和田秀樹『なぜ日本は勝てるはずのコロナ戦争に負けたのか?』という対談本を借りてみた。そしたらこれが「閉架」扱いになっていたのだ。何かやばい本なのか? 実際読んでみたところ、これは既に過去の事件となったコロナ禍の対応にまつわる行政の失策のあれやこれやを医者の立場から検証した本であった。「当時は判らなかったけれど今となっては判っている事実や真実」を列挙した内容で、初版は2022年1月だからまだコロナが五類になっていない頃のものだ。2025年も明けた今、判ったことは更に増えているはずだが、トレンドが去ったせいか更なる検証を叫ぶ声はなかなか聞かれない。そういう意味では貴重な証言本なのに、なぜ閉架であるのか? 東京都の教育委員会から閉架にせよとのお達しでもあったのか、それとも何某かの忖度? いずれにしても誰かに都合の悪い真実を隠したいという歪んだ意図を感じて頭がねじれる宇宙人は、気になる箇所を抜き出してとっておいたので、年末年始の読書未消化の方々には新年の読書のラインナップに加えてくれなのだ。勿論全編読むことをお勧めする。皆さんの町内の図書館でも閉架になっているのかな? どうして閉架にする必要があるのか、それを指示した側に対して厳しい目を向ける訓練をしたら、昨今流行りの闇バイトの類にも引っ掛かりにくくなろう。※印は宇宙人のつぶやき。

――高齢者を人工呼吸器につないだとしても、一般的に予後がよくないので、高齢者の幸福度も低い。そのためコロナ禍以前には臨床現場で、高齢者には人工呼吸器をつながないということが行われてきたのに、コロナ禍の現在ではそれが高齢者の死を軽んじるとか、そういう議論になってきている。ここに日本社会の幼児性を見せられた。国はこういったことを国民に説明し、コロナ対策に組み込むことが重要であったし、政策にそういったことが入ってこなかったことが大きな反省点だと私は思っています。――

――政策決定において、尾身茂をはじめとする分科会の面々が、普段は臨床を行なっている人たちではないという点があります。それ以前に終末期医療に関して言えば、(略)大学病院は今、患者さんを長く置いてもらえないので、死ぬところまで立ち会うということがほとんどない。そういう現場を知らない人たちがしゃしゃり出て、政策決定の場やマスコミで勝手な発言をするから本当に大事なことが決まらない。――

――(コロナ禍で無策を露呈した医師会の大御所医師たちのような)淘汰されなければならない医師が発生したのは、要するに日本では戦後、国民皆保険制度が整備され、国民が治療費を心配せずとも医療を受けられるようになったことが発端です。国民皆保険制度は国民にとっては素晴らしい制度でしたが、医療費は大幅に増えることとなった。そのため医療費を抑制する様々な政策がとられました。その一つが医療報酬の減額です。多くの病院は収益を維持するために、患者数と受診回数を増やす薄利多売方式に切り替えた。その結果、病院は生活習慣病の患者に本来は必要のない検査をしたり、飲まない方が良い薬を与えたり、薬の処方箋は小分けにして患者の受診回数を増やすようになった。彼らは不必要な検査をし、必要のない薬を処方し、患者さんの寿命を縮めているのです。…コロナ禍で病院が怖いというイメージが国民に広まり皆が極力病院に行かなくなりました。その結果何が起こったかというと、死者数が減ったのです。――

――例えばタミフルの90%は日本で消費されています。タミフルには副作用があるのに、実際には熱を下げるのを一日早めるだけの効果しかありません。インフルエンザなんて多くの場合は、ポカリスエットを飲んでいれば治るわけです。それなのに病院へ行って無駄な診察費を払い、診断書を書いてもらい、タミフルを処方してもらう…――(※宇宙人の病院不信はまさにこの仕組みのせい)

――日本ではメンタルに対する対策がほとんどなされていません。外国に行けばメンタルヘルスが公衆衛生の中でもかなり重要なパートを占めていますが、日本では精神科の教授たちは動物実験ばかりして論文の数を稼いでなった人ばかりだから、人間のメンタルヘルスに興味がないんですね。…日本全体が総合的に物事を考えられなくなっています。――
(※以前は西洋医学こそが人の健康ではなく局部的な患部の治療しかしないと揶揄されていたが、日本もそうなってしまい、西欧を追い抜いている。)

――(がん)検診を受けたからといって、死亡率が低くなるデータはどこにもありません。日本人は早期発見・早期治療が好きですけど、早期発見・早期治療で日本人の死亡率が下がったという明らかなエビデンスはまだ得られていません。…がんが手遅れにならないと見つからないのは、ひとえにがんという病気が、そんなに皆が考えているほど痛み苦しむ病気じゃないからです。――

――超高齢化社会というのは、ダメなところを抱えながらいかに上手に生きていくか、幸せに生きていくか、と考えることが大切なのです。それなのに、ダメな部分を見つけたら全部直さなきゃ気が済まないみたいな考えで、悪いところばかりを見ていたら、歳を取れば取るほど惨めになるに決まっているじゃないですか。歳を取ってもまだこんなことができる、と思わなければならないのに(日本はそうではない)。――

――自分だけではなく他人も巻き込んで不幸にしていくことでしか安堵感を得られない。日本人の特殊性がある。井戸端会議でも、幸せな話をするとシラーッとされるのに、不幸自慢をする限り話が盛り上がるのは、日本人の異常性の一つだと思っています。――
(※宇宙人もシラーっとする方だが、不幸自慢は更にシラーッとする方だ。どちらも本人の感想に過ぎないし、同意を強制したものだからだ。役に立つ「意見」だったら聞くのだが。)

――日本は、専門家を集めるといった時に、もう終わっている人たちを集める。普通の国なら、教授になった後でいろいろ研究をしてノーベル賞を獲ったりするのですが、日本では教授が上がりのポストなので(こういう教授を集めても)何ら役立つ意見が出て来ない。特に尾身さんの場合は、…彼がWHOで活躍していたのは21世紀ではなく20世紀なわけで、彼のような古い考え方でいえば自粛の一点張りになる。(本来ならずっと研究を続けている現役の学者を連れてくるべきなのに)――

――危機管理というのは、要は柔軟性を持つことです。わかっていないことがわかったら、方向を変えればいいのですから。この柔軟性のない人が罹るのがうつ病であり、適応障害なのです。心の柔軟性のないのが適応障害とういことです。体に柔軟性がないと骨折するのと同じ。――

――そもそも論として、インターネットの時代なんだから会議なんて全部公開にすべき。日本は文書で公開しても、重要な部分は全部黒塗り。まだ中国の方がオープンかもしれない。中国は習近平という地雷さえ踏まなければ結構言論の自由があるのです。中国にはいくつか地雷があるが、地雷以外は結構許す。キリがないから。香港などはイギリス流だから(人権活動家が)逮捕されても拘置所で取り調べて、割と釈放されている。日本なんて逮捕されたら警察署で取り調べて、自白するまで帰さないんだから。――
(※袴田事件その他の冤罪事件の結末は記憶に新しい。しかし和田氏の言う香港と、大陸中国は違うぞ、と私は言いたい。香港もいずれ大陸中国のように適当ないちゃもんをつけて逮捕投獄・獄中死寸前で釈放、という現行パターンになると予想される。これに比べりゃ日本の方がマシではあるが、それでも日本もヒドイ有り様ではある。目糞鼻糞を笑う程度に。)

――医療はこれから劇的に変わる。例えばiPS細胞が実用化すれば、動脈硬化を起こした血管にiPS細胞を貼り付ければ元の細胞が蘇る可能性がある。そうなれば従来の高血圧の薬や血糖値を下げる薬を後生大事に5年も10年も飲み続ける必要はなくなります。iPS細胞で患部を取り換えればいいという発想になれば、現在やっている内科的治療はほとんど必要なくなります。…診断もAIがやってくれた方が誤診が少ない。そういう時代がすぐにやってきます。その時に医者は何をすべきなのか。それは病気や治療のことを上手に患者さんに伝えることだったり、安心感を与えることだったりするのかもしれません。――

――(医療のみならず)マスコミもバカばかり。今回のコロナ禍に象徴されていますが、マスコミのやっていることは、煽りか揚げ足取りかのどちらかしかありません。ですからある話題から発展して、ビジョンを示して、こういう風な日本にしましょうという前向きな話になっていきません。――
(※同じようなことを佐藤優氏も言っていたな。)

# by hikada789 | 2025-01-14 19:45 | 宇宙人の読書室 | Comments(0)
琵琶で始まる新年 (No.1856)_b0214800_19141562.jpg この正月も去年に続き靖国神社で助勤奉仕した宇宙人。宇宙人には琵琶曲「戦艦大和」計画があるため戦闘系神社とは繋がっておきたいのである。弟弟子の神職も殉死関連の自作曲を構想中だし、のんびりしていると追い抜かれてしまうのだ。とはいえ宇宙人は芸歴が浅くてまだ既成曲もつっかえつっかえしか弾けず、作曲できるほどの技術に達するのは数年後である。では数年間神社奉仕が続くのかな。あり得るな。
 画像はこの正月限定の御朱印。戦艦デザインで差別化を図っているのだ。昨今の寺社仏閣は参拝客を集めるため趣向を凝らした御朱印をシーズンごとに刷新している。1年経つと同じ御朱印にはもう巡り合えないので、コレクターは毎年通うことになるが、客足は増すばかり。不思議な日本経済の活況を正月早々目の当たりにする宇宙人。こういうカネの廻り方でもいいのだ。誰かがカネを貯め込んで使わないよりずっといい。

 琵琶仲間から革の撥ケースの注文が殺到し、正月から制作を開始した。既に使っている人から高評価を頂き、皆さんその気になった模様。琵琶撥は大型で変則三角形をしているので、専用ケースがあると便利なのだ。市販品はないらしく、宇宙人に「売り込め」と耳打ちする仲間たち。需要があるなら作りましょう。以下は先輩演奏家のミニリサイタルのご案内です。

(1)PIANO × BIWA at Blue Eyes
◆日時:2025年1月11日(土)19:30開演
◆会場:ジャズカフェ ブルーアイズ(銀座1-20-15 B1。03-3564-4155)
◆料金:3500円+2品注文
◆内容:ジャズピアノ(須藤信一郎)と琵琶(千山ユキ)のコラボ。通常とは違う調弦で弾く難しい試み。宇宙人も行きたかったが用事で行けず。

(2)第三回 旅する琵琶の会
◆日時:2025年2月1日(土)及び2日(日)14時開演
◆会場:江戸川橋・水道ギャラリー(info@biwa-chiyamayuki.com)
◆料金:3300円(飲み物&お菓子付き)
◆内容:お茶とお菓子をつまみながら聴く、旅にまつわる薩摩琵琶3曲

(3)琵琶楽名流大会
◆日時:2025年1月11日(土)12時開演
◆会場:東京証券会館ホール8F
◆料金:3500円(当日券)
◆内容:コンクール優勝経験者をはじめ各流派の演奏家25人ほどによる演奏大会。

# by hikada789 | 2025-01-09 19:14 | 宇宙人の能稽古・琵琶 | Comments(0)

by 土星裏の宇宙人