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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

【お知らせ】
ブクログのパブーのサイトがリニューアルし、サービス内容が変更されました。まだ調整中とのことですが、試し読み機能がなくなったり、PDFのレイアウトが読みにくくなったり、場合によってはePubでしか読めなくなったり、消費税が自動的に加算されたりと、あまり好ましくない状態です。気になる方はこの機会にフォークNをご利用下さい。
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仏陀はこんな言葉を残しているそうです。「何を読もうと聞かされようと、自分自身の理性が同意したこと以外なにも信じてはいけない」。
私は既存の宗教については通り一遍の知識しか持ち合わせていないので、この言葉の出典に興味を抱いた方はご自分で調べて頂きますが、前回の『算命学余話#G6』では、奇しくも以下のような文を綴りました。

『でもそんな負担は、未来の明るい子供相手だから許されるのです。明るい未来のない有害老人を誰が支えたいと思うでしょう。社会集団が少ないシェアで負担するといっても限界があるし、気分的には誰もやりたくないはずです。なぜならそこには未来がないからです。「自分の子供ではない」し、「自分の所属集団の未来」の幸福にもつながらない。だから否定的な気分になるのです。こういう本能の声は聞き逃してはいけません。なぜなら本能の声は、自分の星が輝かない行為に対して警告を発するものだからです。』

本能の声。理性の声。本能と理性は言語的には反対語として認識されることが多いですが、ここでは同義と捉えて下さい。というより、算命学の陰陽論では正反対のものは無縁であるどころか容易に反転変化するものですし、そもそも本能というのは生物の生存率を高めるために備わった無意識の知恵であり、それは突き詰めれば、人間の成長過程で合理的判断に基づき形成されていく理性に繋がります。理性的な人ほど知識があり、自他の生存率を含む幸福への道しるべについて多くを知り、的確な判断ができるものです。その根底には、本能からの正しい指示の声がある。
算命学の理屈では、人間は宿命が示す生き方から離れれば離れるほど生き辛くなり、最終的には淘汰に繋がります。そしてそうした宿命の示す道から外れないよう、本能が警告を発します。それは「喜び」という感情とも関わっています。宿命にそぐわない生き方をすれば「喜び」が感じられず、その喜びの不在は本能が発する警告になる。その生き方は間違っている、という警告です(『算命学余話#G3』参照)。

生き方が間違うとは、判断が誤った結果です。判断は通常、理性に基づくものですから、判断を誤るとは、理性が欠如しているということです。理性が「狂う」ということはありません。それは本能が狂わないのと同じです。また本能が欠如するということもありません。そういう生物はいないからです(いたら淘汰されるので)。従って、まずは本能ありきで、その次に本能をベースに理性が構築される。こういう順序です。
理屈っぽくて判りにくければ、簡単にこう考えて下さい。宿命の根幹から離れていなければ、自分自身の判断にそう狂いは生じないが、根幹から離れるほど、狂ってくる。それは理性がなくなっていくという現象とほぼ同義である。

こうしたわけで、冒頭の仏陀の言葉と算命学の思想は、非常に近似性が高いです。人間は生きている間に様々な経験を得て、様々な人に出会い、様々な影響を受けます。しかしそうした諸影響は、必ずしも正しいものばかりではない。間違ったものも多く混じっています。そして、実は子供のうちは、こうした間違いに気付く嗅覚が優れています。なぜなら子供はより動物的本能に依存しているからです。後付けの知識が少ないせいで、本能の声がよく聞こえる。
大人になるにつれて知識の量は増えていきますが、残念ながらその知識には間違ったものも含まれています。なぜなら社会に溢れる情報そのものの中に間違ったものがあるからです。ネット情報の拡散により翻弄される現代社会に生きる我々には、耳の痛いお馴染みの現象です。だから大人は玉石混淆の知識に惑わされやすく、相対的に本能の声が届きにくくなるのです。稀に大人より子供の方が正義感が強いことにハッとするのは、この本能の声がはっきりと届いているか否かの差なのです。

(この続きは「フォークN」と「パブー」に公開しました。副題は「守護神#14 丁×夏」です。「算命学余話 #G7」で検索の上、登録&桜饅頭1パック分の料金をお願い致します。登録のみは無料です。なおパブーは、サイトのリニューアルと共にサービス内容が変わりました。未だ調整中の機能もあるため、不具合が気になる方はフォークNをご利用下さい。)

# by hikada789 | 2020-04-04 00:00 | 算命学の仕組 | Comments(0)

No.1309で案内した沼野充義先生の講義、良かったですね。なに、見なかった? アーカイブで公開するそうだから、見逃した方は是非。ロシアの書店に行くとカズオ・イシグロの作品が日本文学コーナーに置かれている、という話は興味深かった。ロシアの読書層はレベルが高いので、内容を読み込んだ上で「これは日本文学だ」と判断したらしい。確かに英米文学の内容とはかけ離れているからね。カズオ・イシグロの文体は原文の英語でも和訳でも簡潔で美しい。ロシア語訳もそうなのかな。余裕があれば買って帰ろう。
そうそう、日本の名だたる翻訳家は将棋の類が強いという話もあった。コロナで学校に行かなくなった子供たちに、将棋・囲碁・チェスをやらせては如何。脳トレとしては高級だし、それこそネット対戦で『ヒカルの碁』のように強くなれるかも。ちなみにアニメ版『ヒカルの碁』はもう古いせいかYouTubeで英語字幕付きのが削除されずに見られるので、英語教材としても使えましょう。英語以外にもスペイン語や中国語の字幕のついたアニメはよく見かける。尤も違法なのですぐ削除されたり、画像が悪くて削除を免れたりしているが。


大人の無聊の慰めとしては、先述の「ボリショイ劇場無料動画」とは別にYouTubeで「虎ノ門ニュース」は如何。宇宙人は上念司とケント・ギルバートの漫才のような右派トークをケラケラ笑いながら見ている。あと武田邦彦氏の出る回も楽しく拝見している。土星裏の記事ネタにもしている有意義情報満載です。
さらにアウトローに流れるなら、「解説型教養バラエティー、丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー」という動画が勉強になる。やらせ番組として打切りになった「クレイジージャーニー」の常連だった丸山氏が、日本の裏社会を楽しく解説してくれる。暴対法のせいで今まで見えていた反社勢力が地下深くへ潜ってしまい、見えにくくなった、つまり海外のようにマフィア化したという話は興味深かった。算命学の陰陽論からしてもこういう裏の世界は決してなくなりはしないので、撲滅しようと追い詰めれば追い詰めるほど分散し、新たな形を形成・活性化するものなのだ。そういう世界観を鍛えられる内容です。


また宇宙人が時々眺めているebookjapanという電子書籍サイトでは無料漫画が読め、最近では『三国志』をほぼ全巻一気読みできるサービスがあった。期間限定ではあるし最終巻までではないが、歴史ものなら子供の学習にもなる。宇宙人も『墨攻』や『ヒストリエ』など硬派な歴史ものの他、社会問題を扱った大人向け漫画を無料で読んで感心したよ。巻を重ねているものほど人気が高く、内容も濃いようだ。「続きは有料で」という扱いなので先を読むかどうかは微妙だが、多くの役に立たない漫画に混じって珠玉の作品が埋もれているので、活字が苦手で時間のある方は発掘を。


# by hikada789 | 2020-04-01 12:04 | 宇宙人の読書室 | Comments(0)
前回続き。早速ボリショイ劇場無料動画で「白鳥の湖」を見てくれた友人が感想を聞かせてくれた。録画とはいえ画像も音声もいいし(普段は有料だからね)、衣装もスタイリッシュで新鮮だった。幾何学模様が映えていた。勿論ダンサーの技量も高かったし、振付も細かいところに個性が見られた。宇宙人は大満足だ。但し一か所を除いてだ。
ええと、気付きました? エンディングがおかしかったでしょ? なんと王子が魔王に勝てず、魔王がオデット姫を連れ去って終わったのでした。しかも、宇宙人が曲として一番聴きたかったフィナーレをこの演出のために演奏せず、第一幕の終了モチーフをくっ付けて終演したのであった。まさかのジ・エンド。あれれ、なにゆえかような演出に?

そういえばボリショイ劇場というのは、しばしばこういう独自演出をする。サンクトのマリインスキー劇場を意識して独自色を出したいのかもしれない。宇宙人もモスクワ滞在時の90年代に、まさかの「白鳥」を観た。その時の演出ではなんと、王子の父親が魔王なのであった。なので息子が父親の愛人を略奪、ついでに王位も簒奪、という図式なのだった。いや驚いたよ。名だたる国立劇場がここまで古典をアレンジするとは。同席していた日本人も驚いていたが、他の地元の観客はそうでもなかったから、どうやらボリショイはそういう劇場らしい。月並みな演出では満足しない玄人な観客のために、敢えて斬新な取り組みをしている。かように解釈している。まあ劇場の本意は判らぬが。

「白鳥」は24時間後に動画が消え、翌日は「眠れる森の美女」だったが、こちらは通常の古典演出だったように思われる。というのは、「眠れる」は「白鳥」ほどドラマ性がなくメリハリがないので、いつも漫然と鑑賞してしまい、演出の違いをはっきり記憶していないからだ。この「眠れる」動画ももう消えた。
次回は4月1日、日本時間25時開演のオペラ「皇帝の花嫁」。リムスキー・コルサコフ作曲だし、ロシアの歴史劇なのでビジュアルも楽しんでいただけよう。しかし話は男女の恋の陰謀で、毒を盛るの盛らないのがテーマ。暗いし不毛。上演時間は2時間半。ロシア語で歌う。お時間のある方はお試し下さい。

# by hikada789 | 2020-03-30 11:32 | ロシアの衝撃 | Comments(0)
外出自粛で無聊を持て余している閲覧者の皆さんへ、ボリショイ劇場から朗報です。モスクワのボリショイ劇場もコロナの煽りで現在閉鎖中なのですが、これを機会に普段は有料の上演動画を期間限定で無料公開します。
YouTubeで「bolshoi theatre」辺りを検索すると、ボリショイ劇場の専用チャンネルがヒットします。期間は昨日27日から4月10日までで、公開演目は六つ、日替わりです(バレエが4、オペラが2)。開演時間はモスクワの19時、日本時間翌日午前1時ですが、24時間以内なら繰り返し見れます。宇宙人もいま公開中の「白鳥の湖」を見た。素晴らしい。宇宙人のいた頃の90年代のボリショイ劇場はレベルが下がっていたが、持ち直しているのが素人目にも判る内容。とにかく眼福です。コロナいいな。皆さんも是非。

# by hikada789 | 2020-03-28 13:00 | ロシアの衝撃 | Comments(0)
コロナウィルス対策で3月24日に非常事態宣言、翌日夜から夜間外出禁止令が発令されたキルギスで、自由にお出掛けできなくなった宇宙人。コムズの新しい先生は首都住まいなので、長距離路線バスが運行停止となった今では通うこともできず、レッスンは初回で中断となった。せっかく春休みで時間はあるのにな。タクシーで通うのは出費が惜しいし。当面は往来可能な田舎町の内部を歩き回るくらいしかできぬ。
すると町内に住むロシア語の先生から「スカイプで授業しないか」と打診が来た。え、小説読んでるのに? 画面にページを掲げて読めるもの? 宇宙人が読み上げるだけでは発音が悪くて通じないだろうし。しかしなんと、画面に掲げたページを、先生は読み取ったのであった。さすがロシア文学のプロだ。宇宙人はこの小説を既に読了し、不明点は鉛筆で書きこんであるので、それをなぞって質疑応答に絞れば授業は成立する。実際、した。先生もやっぱりロシア人だな。日本人がムリと思うことを平気でやるよ。

ともあれ大喜びする宇宙人。しかし先生曰く、「通常の春休みが終わる4月1日からネット授業を始めることを学校は考えている。私は既に数人の生徒とテスト通信をしており、来週には本格稼働となる可能性が高い。副校長から毎日連絡があり、準備を促されている。自分は高齢なのでこうしたシステムは知らない(宇宙人だって知らない)。誰かがちゃんとインストラクトしてくれればできようが」とのことだった。
宇宙人には学校から一切連絡はないぞ。ただ一昨日、下宿へ支払う家賃を受け取りに閉鎖中の学校に行った時、給食賄いができなくなった代わりなのだろう、厨房に保管されていた食料品をタダでくれた。日持ちのするチーズやバター、凍った牛乳など。市内の市場では既にじゃがいも・人参・玉ねぎの三大基礎野菜が1.5倍に値上がりしている。まあ今までが1キロ30円とかだったからさほど響かないが。その他食料品やパンなどの値段はまだ据え置きだが、いずれは上がるので、保存食を頂けるのは有難い。しかし授業再開の話は何も聞いていないし、副校長も校長も連絡なしだ。いいのかい日本語は。オマケなのかい。

用がないなら自分のために時間を使うぞ。ロシア語の小説は2冊目を始めよう。またロシア関連の人間には嬉しいことに、沼野充義教授の最終講義シンポジウムが、コロナの煽りでネット配信されることとなった。リアルタイムで無料だそうだ。コロナがなければ聴けないところであった。コロナいいな。宇宙人も是非聴講しよう。

◆沼野充義(東大教授)最終講義◆
テーマ「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人~村上春樹、大江健三郎からサンギまで」。3月28日(土)16:00~17:30。興味のある方はALL REVIEWESまで。

# by hikada789 | 2020-03-27 11:50 | ロシアの衝撃 | Comments(0)