音楽の周波数 (No.041)
能稽古を始めた当初、強吟(ごうぎん)というドレミファのない謡い方に馴染めず、「あのー、唸っているようにしか聞こえないんですけど」と本音を洩らしたら「唸るんですよ」と返され楽しく驚いたことを覚えている。
中村明一という理系の尺八奏者が最近出した『倍音~音・ことば・身体の文化誌』という本を読んでいるが、日本の伝統音楽が倍音を重視し和音を生まなかったのに対し、西洋音楽は基音を重視し和音を生み出した、倍音と基音はどうやら人類の音楽史の中で反比例の関係にあるらしいというようなことが書いてある。倍音・基音とはなんぞやという人は是非本を買ってお読み下さい。損のない内容です。
衝撃的なのは周波数の話。26キロヘルツ以上の高周波音は、可聴域を超えるので音として認識されないが人体に対しストレス解消などさまざまな好影響を与えている。都市における環境音では5-15キロヘルツがせいぜいだが、熱帯雨林だと100-130キロヘルツと桁違いに高くなる。音楽では伝統楽器の生演奏だと高周波だが、CDは20キロヘルツ以下、ダウンロードされた音楽だと16キロヘルツ以下だという。宇宙人はもともとCDもダウンロードも数えるほどしか聴かないが、そうだったのか!道理で登山道の湧き水の隣で耳を澄ませて動けなくなることが多いと思った。そうだったのか、音楽。
音楽はライブで聴こう。情緒の安定の為に山を歩こう、星を眺めよう。
中村明一という理系の尺八奏者が最近出した『倍音~音・ことば・身体の文化誌』という本を読んでいるが、日本の伝統音楽が倍音を重視し和音を生まなかったのに対し、西洋音楽は基音を重視し和音を生み出した、倍音と基音はどうやら人類の音楽史の中で反比例の関係にあるらしいというようなことが書いてある。倍音・基音とはなんぞやという人は是非本を買ってお読み下さい。損のない内容です。
衝撃的なのは周波数の話。26キロヘルツ以上の高周波音は、可聴域を超えるので音として認識されないが人体に対しストレス解消などさまざまな好影響を与えている。都市における環境音では5-15キロヘルツがせいぜいだが、熱帯雨林だと100-130キロヘルツと桁違いに高くなる。音楽では伝統楽器の生演奏だと高周波だが、CDは20キロヘルツ以下、ダウンロードされた音楽だと16キロヘルツ以下だという。宇宙人はもともとCDもダウンロードも数えるほどしか聴かないが、そうだったのか!道理で登山道の湧き水の隣で耳を澄ませて動けなくなることが多いと思った。そうだったのか、音楽。
音楽はライブで聴こう。情緒の安定の為に山を歩こう、星を眺めよう。
by hikada789
| 2011-05-14 23:56
| 宇宙人の能稽古
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Comments(2)