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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

親の心得 (No.093)

前回No.092に続き親子に関する話題。
孤児や片親の子供は不幸か、という問いにはノーと答えます。正しい答え方としては「標準ではなくなる可能性が高いが、100%ではない」になります。何事にも例外はあり、辛酸を舐めた少年時代をすごした人でも天使のように天真爛漫な心を持ち続けることは、ある。あまり可能性は高くはないが、それは環境よりもその人の個人的能力・資質が上回ったという解釈になります。あくまで例外的な資質なので、あまり当てにしない方がよいですが、算命学ではこの世に「絶対」はあり得ないと考えています。それはその論理に「天中殺」を設けていることでもわかります。この世の空間と時間はずれており、そのずれが絶対性を打ち破るからです。

以前同じカテゴリ内でも論じたとおり、人間は生まれた日によって資質・運勢も違うので、兄弟だからといって同様な育て方をしたら、その方法に合わない子供は伸びなくなる。傍目に「あそこの親は子供を放置して可哀相」な家庭であっても、その子の宿命次第では、その放任こそがよき糧になる場合だって大いにある。
では子供の良好な成長を望む親たちは、逐一子供の宿命を易者に伺い、その子に合った教育を施すべきか?システマチックに考えればそれは間違いと無駄のない教育方法ではあるが、私はそんな占い頼りな人生は勧めない。いわゆる「毎朝本日の占いを確認して安全な通勤路を選ぶような生活」を送るひまがあったら、もっと別の、例えば生まれた意味を考えてどう有意義に今日一日をすごすかとかを考えて生きるべきです。人間、生まれたからにはそう簡単に死にはしません。死ぬより生きている確率の方が数段高いのだから、生きている場合の時間の過ごし方をいかに濃密にするかを考えて本人も生きてほしいし、子供にもそう育ってほしい。占いは非常事態の非常手段として有効ですが、毎日気にするもんじゃありません。そんな人は病気です。
なので、子供の教育については、その親御さんがよほど頓狂な人格者でない限り、標準的な常識を持っている限り、その子を見つめ、理解することでその子に合った教育を自ら模索し実行することです。どうしても手に負えなくなったり不安が強まった場合は占いに頼るのも有効な手段ではありますが、人間は本来、そうした困難を自ら切り開いて乗り越える能力を持っています。それを自ら開発し、病気の人が薬に頼らず自己免疫力で自力回復するかのごとくに、親もまた葛藤と成長を繰り返して子供と付き合うのが、本来あるべき姿です。

かっこいいこと言っちゃったが、これでは営業にならない。皆さん、おおいに人生に迷い、悩み、宇宙人サロンに駆け込んで下さい。宇宙人はたくさんある手足をうごめかしてご来場をお待ちしております。
by hikada789 | 2011-08-03 16:19 | 算命学の仕組 | Comments(0)

by 土星裏の宇宙人