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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

もっと早く知っていれば (No.115)

お気に入りの放送大学ラジオ講座「日本の古典・古代編」が最終回を迎えた。残念だ、愛聴してたのに。最後の講義は印象深いものとなった。『今昔物語』の紹介で、講師の鋭い抜粋が今日も炸裂。何百何千とある今昔物語のエピソードの中から珠玉の一品として朗読されたあらすじはこのようなものだった。

~昔、赤ひげの男がいた。ある日一人で暮らす若い女に出会い、その家に通うようになるが、ある時女は「あたしのためになんでもしてくれる?」と問い、めろめろの男は承諾する。女は男を機織り(と聞こえた)に吊るしてムチで打ち、男の心が揺るがないことを確かめた。男はずたぼろになったが、我慢して(!)耐え、その後の女の介抱に慰められるのだった。
やがて女は男に「どこそこへ赴いて現場の指示に従え」と指示し、男が出向くと(中略)いつの間にか盗賊の仲間になっており、その頭目は男装したあの女なのだった。
男はそうと気づかぬ間に、ある日突然女に消えられ、途方にくれるも生業もなく、仕方なく盗賊稼業を続けるうちにとうとう当局に捕えられ、処刑された。~

今昔物語にこんな話があったとは知らなかった!知っていたら高校の古典の授業にもっと楽しく打ちこめたのに、どうして教えてくれなかったんだ。教科書はもっと若者の興味をはげしく惹きつける内容であるべきだ。勉学ってこんなに面白いよとアピールする機会をむざむざ逸しおって、けしからん。
というわけで、にわかに今昔物語を読みたくなってきたが、上記のようなはじけているエピソードを選りすぐって紹介している本など、どなたかご存知だったらお知らせを。だって全編読むにはあまりに膨大すぎるので。

知らなかったといえば、どういうわけか最近再放送されている「天才バカボン」のアニメ、ぼんやり聴いていたら、「ママ」の声がどこかで聴いたような?ハッ、まさか!あ、やっぱり、ルパン三世の峰不二子と同じ声優だった。そうだったのか、知らなかった。ママの顔のまま「ルッパーン」と唱えてくれたら、この上なくシュールなのだが。
by hikada789 | 2011-09-20 17:58 | 宇宙人の読書室 | Comments(0)

by 土星裏の宇宙人