人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

土星の裏側

doseiura.exblog.jp

宇宙人と呼ばれた人達の診療所

ベラルーシと五行の関係 (No.146)

ロシアとウクライナに隣接するベラルーシがなぜベラルーシ(白ロシア)と呼ばれるのか永らく知らなかったが、なんと陰陽五行説から解答が出た。
五行説では世界の事象を5種類に分けて木火土金水に当てるのだが、色については東西南北中央に対し、青白赤黒黄の5色を当てる。これに呼応して5守護獣も青龍、白虎、朱雀、玄武、騰蛇を当てて方位の守護神としているのだが、この5色を中国から東ヨーロッパまで持ち込んだのがモンゴル人であるという。
タタールの軛(くびき)で有名なモンゴルによるロシア支配は、黒海を突き抜けてブルガリアまで到達したモンゴル軍が現在のウクライナを中心にキプチャク・ハン国を建てたことに始まるのだが、その首都のあった中央辺りを「黄金の」ルーシと呼び、その東部を青ルーシ、南の黒海北岸地域を赤ルーシ、モスクワ近辺の北を黒ルーシ、西部を白(ベラ)ルーシと分けて呼んで統治した。その後パワーバランスが崩れて黄色のキプチャク・ハン国が衰えると、モスクワ公国が勢力を盛り返して「北」は大ロシアのエリアに飲み込まれ、「東」は牧草地帯として人口がまばらのまま放置され、「南」は個性豊かなコサックが自治を始め、「西」のベラルーシだけが大きな変貌を遂げることもなくなんとなく現在の国号になるまで生き続けた、という経緯だそうだ。そうだったのか。何がリンクするかわかったもんじゃない。
ちなみにコサック・ダンスの起源は、自治を謳歌する騎兵であるコサックの日常から切っても切り離せない痛飲の風習の「酔い覚まし」目的に発達した体操だそうだ。あんなダンス、日本人がやったらますます酔いが回りそうだが、かの地の酒量は桁外れなのでこれでいいらしい。
宇宙人は楽しく読書中である。
by hikada789 | 2011-11-20 21:32 | ロシアの衝撃 | Comments(0)

by 土星裏の宇宙人