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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

力のある声 (No.288)

No.286に挙げた『逆立ち日本論』が面白い。養老氏は戦前生まれ、内田氏は団塊世代だが話も感覚も古くなく普遍的だ。この本は2007年出版だから橋下氏が悪目立ちする前の意見だが、現在にそのまま使える。ちょっと拝借してみよう。
内田氏「(同世代の)全共闘は思想運動ではなく、ある世代の人たちが世代単位で「オレ達の言うことを聞け」と声高に権利要求してただけ。彼らは自分たちがガリ勉の頃は(内田のような)怠け者をけしからんと威張り、やがて全共闘になったら不参加者(の内田)を小突き回し、社会に出て一流企業で出世したらまた威張る。頭数の多い世代だから衆を恃んで威張る」
養老氏「まさにそれが日本の世間の悪い所。戦争中もそうやって威張っている奴がいて、ほとんど精神異常としか思えないような奴の声が一番大きくて極端なんだ」
内田氏「声の大きい奴の言うことは信じるな」

幸い両氏は世間では著作などで多少の影響力があるので、小さい声ながらこのまま真実を言い続けて日本を破滅から救ってほしい。声が大きくてエラそうにしている人間がその言動によって生じた事態に責任をとった例しはないのだから。

宇宙人が地球の政治を語るのは相応しくないので、以下は「声」の話題。同じく上述の対談本に宇宙人が常々思っていることが代弁されていたのでまた拝借しよう。読んで嬉しくなる本ってこういう現象を起こす本のことですよね。合気道者でもある感覚の優れた内田氏のご意見:
「声がいいというのは、自分の言っていることを信じているから。自分の言葉に自分が同意していると、声帯以外の身体部位が共振するので、身体の色々な部分から多少の遅速を伴って複数の声が聞こえてくる。それで微妙なリバーブがかかった和音になる。自分の喋っていることを自分が聞いても平気だから和音になる。でも嘘をついている人は嘘がいつまでも空中に留まるのがいやなので、残響する音韻を嫌う。本人が自分の話に同意できていないから身体の他の部分が唱和しない」
だから電話のセールスとかは厚みのないペラペラした声になる。下手な役者の芝居の台詞はペラペラしている。テレビがつまらないと評判なのは台本進行が常態化して本音を誰も言わなくなったから。政治家の声が嘘っぽいのは本人だって信じていないことを国民に信じこませようとしているから。どうです、皆さんの周りに張りと力のある和音で普段から喋っている人はいますか。ただ単に大きいだけの声の人はいませんか。
宇宙人は常々言っている。嘘ばかりに囲まれていると、自分の存在そのものも嘘っぱちになってしまうぞと。言っていることと、やっていることと、思っていることの3つ。この3つがバラバラの人は存在そのものがバラバラなので、宇宙人は相手にしないよ。相手にしてほしければ、つまらない演技はやめるのだ。
by hikada789 | 2012-09-15 08:33 | 宇宙人の読書室 | Comments(0)