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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

逆効果を招く (No.444)

風邪を引きました。先週あまりの暑さに裸で寝たのが悪かったのだ。喉が痛いなと思っていたらみるみる腫れ上がり、喉の左側がせり出して食べ物の通り道を塞ぐこと2日。嚥下が痛いので水もちょっとずつしか飲めず、梨しか食べられない。幸い猛暑はここ2日引っ込んでいるので自宅療養しても苦痛ではないが、熱で目が乾くので本も読めず退屈だ。
退屈なのでなんとなくテレビをつけてしまう。内山高志以外のボクシングを見てしまった。プロデビューの村田は良かったね。彼も内山と同じ礼儀正しいボクサーで、リングの四方にお辞儀していた。インタビューの受け答えもまとも。こういうタイプのボクサーが増えれば、世のだらしない少年らも手本にしやすかろう。私は「ナントカ王子」的な青年らには評価が厳しいが、ボクサーという暴力の専門家が普段の生活で行儀よく生きているのを見るのは嬉しいのである。
しかしミドル級はでかいね。日本人が活躍できる階級は内山のスーパーフェザー級までかと思っていた。日本人が王者になれる階級はミニサイズが多く、減量で鶏ガラのようになった体でちょこまか動くので見ていて楽しくなかったが、大きくなったものだ。

この2日に起きた事件で記事にしようと思いつつ書けなかったテーマのうち、1つくらいは挙げておこう。『はだしのゲン』事件です。ヘタに隠すと余計に見たくなる。今回の事件で『はだしのゲン』の購買数が急増したのは出版社側の営業努力でも何でもない。閲覧制限したかった教育委員会側である。本当に読ませたくなかったのなら閲覧制限などしなければよかったのだ。こんなトンチンカンな人たちが教育を牛耳っているなんて、子供たちが哀れである。松山市の教育レベルの評価だって下がるだろう。松山出身者はおバカだと思われしまうではないか。まったく余計な事をする。
『はだしのゲン』を読んでいない宇宙人は作品の評価はできないが、古い作品ということもあって、口のでかい主人公の作画が怖く、今後も多分読まないだろう。なに、わが居住区の図書館には子供誘致のためにマンガコーナーが設置され、『ベルセルク』も『残酷な神が支配する』も自由に読めるのだから、暴力も虐待も簡単に見れるのだ。誰かがこうした図書を引込めろといった話は聞かない。どちらもフィクションだがリアルだし、つまらなければ子供だって読みはしない。こういう作品を読んだことのある子供の方が世界観は広がるだろうに、それが判らない浅い大人たちは引っ込んでいてほしいものだ。

ところでなぜこのテーマを挙げたかというと、運勢鑑定の依頼者に時々未来予想を求める人がいるんだよね。算命学は未来を100%当てるものではなく、可能性の高さ低さを算出するものだとあちこちで書いているのに、結婚できるかとか、試験に合格するかとか、そんなのは本人の努力次第なんだから訊いたって意味ないし、もし「合格しますよ」と言われて試験勉強をやめてしまったら落ちるに決まっている。こういう安易な質問で回答を得ようとするのは、『はだしのゲン』を取り締まった教育委員会と同じで、却って逆の結果を招くことになるからやらない方がいいのだ。
算命学が提示できるのは可能性の高いもの、注力すれば効果が出やすいもの、その時期に物事を始めると思うような結果にならない時期といった、確率に係わるものであって、100%そうなるという回答はもとよりないのです。確率を高めるのはひとえに努力であり、努力もなしに、隠した本が思惑通り読まれなくなるという結果にはならないのです。
by hikada789 | 2013-08-27 08:20 | 算命学の仕組 | Comments(0)

by 土星裏の宇宙人