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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

報道が金太郎アメなのだ (No.552)

前回久しぶりに宇宙人節が吠えたついでに報道批判をもうひとつ。会社勤めを辞めて自宅にいる時間が長くなると、それまで聞いたこともなかった時間のラジオやテレビを見る機会が増える。カルチャーラジオは今や我が朝食の友であり、今シーズンはマルクス再考と地球にまつわる成分の科学講話を楽しく聴いている。思えば2年ほど前にグリム童話に対する昨今の間違った認識を正す専門家の講話を聴き始めたのがきっかけだが、どれも13回シリーズとコンパクトで、曜日変わりなので全部聞けば週6種類の連載を楽しめる。曜日によって文学とか芸術とか歴史とかテーマが異なるので、興味のある日だけ聞けばいいし、テキストも本屋に置いてあるので聞き逃したら立ち読みで補足できる。再放送だってある。ラジオなので家事など作業しながら聴ける。もちろんタダ。貧乏人には何ともありがたい。日本って便利な国だなあ。ラジオ関係者が潤っているとは到底思えないが、今後も是非良質な番組作りに励んでもらいたい。

それに引きかえテレビときたら。娯楽番組はもう何も言いたくないが、報道番組まで手抜きして憚らないこの業界の習慣は何とかならんのか。一番よく判るのが午前11時半からの報道番組で、こんな時間は勤めていた頃は見る機会がなかったから知らなかったが、民放4社(この4月からは3社に減った)がそれぞれ番組を作っているというのにニュース内容は全部といっていいくらい一緒だ。流す順番が違うだけ。順番が違うから冒頭のニュースはばらけていることが多いけど、しばらくしてチャンネルを変えると全く同じニュースのアナとテロップだけ違えたものに当たるので、これはもう聞いたからと更にチャンネルと変えると、またしても同じニュースに当たるのだ。金太郎アメじゃあるまいし、いい加減にしろなのだ。
沈没フェリーの新たな映像も、集団的自衛権も、小保方論文も、ウクライナ情勢も、アナウンサーの読み上げる原稿から使用している映像まで全部一緒。ちょっとでも違った情報をキャッチして流している曲など1つもないから、各局で談合して同じニュースを使い回しているとしか思えない。私がこの事実に気付いたのは2年ほど前だが、去年の梅雨だったろうか、梅雨をどうして「梅」と書くのかご存知ですか、に始まるアナウンサーの声に続いて映し出された映像は青梅収穫の現場で、この季節は早春に花開いた梅の実が実って収穫する時期に当たるので梅雨と書くのだと報道していた。ふうん成程、と感心してチャンネルを変えたら全く同じ映像がアナの顔だけ違って流れており、更にチャンネルを変えたらまたしても同じニュースをさも新しい情報とばかりシタリ顔で垂れ流していたので、呆れ返ったものである。
政治・経済の大きな問題や国際情勢、大事故などのニュースは重要だからかぶるのは仕方ないとしても、青梅の収穫を各局洩れなく伝える必要があるだろうか。ヘビーなニュースの間に挟む和み系の話題なら青梅以外にも探せば幾らでも見つかりそうなものなのに、テレビ業界は梅農家からワイロでももらっているのかね。今年も間もなく青梅収穫の季節なので、読者の方々には是非各局の梅報道に注目してもらいたい。

11時半のニュースは30分と短めなのでかぶり方が判り易いが、もっと時間の長い夕方のニュースともなると、まじめなニュースだけでは到底もたないからグルメな取材が使われる。先日のGW中に開催された各地のグルメ祭りにどの放送局もリポーターを送り込んで、食べるだけの報道を何十分も流しているのには恐れ入ったよ。どの局も同じ内容なら局がいくつもある必要はないではないか。一局でいいではないか。他はいらないではないか。いやウチの局は余所とは違うぞという気概のある報道を心掛ける業界人はいないのかね。それとも余所と違ったニュースを流すと、出る杭は打つべしと業界で村八分にでもなってしまうのかね。村八分が怖いかよわい人間がマスコミ業なんぞやるべきではないのではないのかね。報道は権力に対する反骨が基本ではないか。

季節の話題やグルメ巡りが報道番組に許される日本の平和には感謝しなければならないが、それにしたって国際ニュースならもっといろんな事件や事故が起きているのに全然採り上げないんだよね。報道するかどうかを選ぶ人間に事件を読み解く力が足りないと思われても仕方なかろう。上杉隆などは日本記者クラブの弊害を糾弾したお蔭でテレビ界から干されてしまったが、記者クラブ以前の問題として、やってもやらなくても一向に構わない季節の収穫風景まで横並びに報道する業界の姿そのものを、誰か恥ずかしいと思って糾弾改善してほしい。いま見ているニュースがつまらないからチャンネルを変えているのに、なぜまた同じニュースに遭遇しなければならんのだ。だからテレビ離れが進むのだ。視聴者に情報を選択する機会を与えてくれ給え、なのだ。
なお干された上杉隆は最近TOKYO MXで復活した。えらい局だよ。電通とかの上からの圧力が必要ないほど貧乏な局なので、やりたいことをやっている。土曜午後5時からホニャララテイストの報道番組をやっているので興味のある方はご覧下さい。毎回ゲストが政治の大物なのだが、この番組に出てもいいというシャレの判る人物として好感度が上がるかもしれない。この番組がいつまで続くかで、日本の報道の自由度が測れようというものだ。しかし上杉氏には注意しないといけないな。なに、宇宙人は彼のような男は粗忽ではあるが社会の浄化に必要な人材として大いに評価しているのであるが、最近友人の一人が彼を大層毛嫌いしていることが判り、こちらの友情が破綻しそうなのだよ。以前、村上春樹の是非を巡って旧い友人を失った経験があるから、気を付けないと。村上春樹に関しては宇宙人はアンチです。
by hikada789 | 2014-05-15 13:58 | その他 | Comments(0)