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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

「マサオ君だ!」 (No.556)

墓参エリアから少し足を延ばすとライン下りの名所があるので、梅雨入り前の平日を狙って行ってみた。案の定お客はまばら。船頭によればGW中は四千人だかの観光客を乗せて漕ぎに漕ぎ、とてもゆっくり漕いではいられないから巻きで運行した、今日のようにのんびりペースで乗船できた皆さんはラッキーですねとのことだった。宇宙人を乗せた舟の乗客は10人ほど。繁忙期はもっと乗せていたのかもしれない。暑くもない快適な晴天の下でクラゲのように舟にたゆたう宇宙人。豪華客船クルーズには興味はないがこの程度の舟遊びにはご満悦である。宇宙人の遊び方はお手軽なのだ。
ゆっくりとはいえ半行程コースは15分程で終了。お約束の波飛沫は当たり席だったため、パーカーの隙間から音を立ててまっすぐ背中に落下した。きれいな川水なので不快感もなく、無害な冷たい事故にはしゃぐ宇宙人。満足して岸に上がり岩畳に登って渓流を眺めていると、しばらくして次の舟がやってきた。
3人しか客が乗っていない。随分贅沢だなと思っていたら、同じく岸辺から見物していた客から「マサオ君だ!」の声が上がる。知合いか何か? 乗客の黄色いライフジャケットが見えるほどまで舟が近づくと、あれ、ジャケット着てるの犬じゃねえか。レトリーバーのマサオ君だった。あまりテレビを見ないので番組名は知らないが、赤いよだれかけを首に掛けたレトリーバーがレギュラーの動物番組の撮影クルーであった。犬も大変だな。相手役の人間と舟べりに寄り添っているところをもう一人のカメラマンが撮影している。岸辺の観光客らが無邪気に手を振る中、なんとなく佇んだまま眺めていた宇宙人、ハッ!カメラがこちらを向いているではないか。というわけで編集次第では番組に宇宙人の白い姿が映るやもしれません。ヒマな方はご注目下さい。

ところで川下りスポットの反対側には寶登山神社という由緒正しいお宮があり、こちらも合わせて観光名所となっているのだが、あまり時間のない宇宙人は山頂を断念して麓の本殿を参拝。参拝後、右手のテーブルに人型を発見。紙で人の形をかたどった依り代人形だ。これに名前と年齢を書いて息を吹きかけ、願い事があれば念じ、体に悪い所があればそれで患部をさすり、あとは神職さんにお任せして後日焚き上げてもらうと厄払いできるという。
以前京都の神社で同じタイプの厄除け人形に願懸けしたのだが、その神社では名前の他に住所もというので書いたところ、年末に神社から封筒が届き、開けると中に数枚の依り代が。リピーター客を見込んでいたらしい。依り代ってシンプルだけど夜見ると結構怖いんだよね。使用前の紙だから不要なら捨てればいいのかもしれないけど、怖いから一応神社の新年の無料焚き上げに便乗させてもらって処分した。覚えているところを見るとどうやら心のしこりになっていたようだ。今回は住所を書く必要がなかったのでちょっと安心である。
腕の皮膚炎がまだ癒えないので、念入りに願懸けをする宇宙人。すると帰り際、境内の目立たない片隅に神水が竹筒を通ってチロチロ流れているのを発見。時間が遅いせいか誰もいない。通常山登りで沢水や湧水をがぶがぶ飲む宇宙人は喜び勇んで駆け寄ったが、立札を見て立ち止まる。立札曰く「水質の変化により飲用をお控え頂いております。特に生水でお飲みになる方は自己責任でお願いします」。神社の水はおいしいから多少の水質には目をつぶってがぶ飲みしたいのだが、こんな立札を立てるくらいだから相応の理由があるのやも知れぬ。思案の末、ひしゃくですくった水を腕の皮膚炎にかけてみる宇宙人。まあ飲むわけではないし、神域の威力できっと回復を早めるであろうと楽観してざばざばかける。
満足して駅に戻ると、腕がすっかり乾いて、乾いて、乾きすぎ? 皮膚が粉を吹いている。傷口がかゆい。あ、しまったかも。慌てて水道水をかける宇宙人。どうかな、やっぱり水質に問題があったのか、それとも乾燥した気候のせいか、わからないけど翌朝も特に病状が変わったようには見えない。良くも悪くもなっていない。神水の水質が変わったのはやはり人間が周囲を開発した影響なのだろう。昔はどんな病人の病を治してきたことやら。人型のお焚き上げはまだ数か月先だが、やっぱり神様に好かれるタイプの人間でないと病は治らぬのであろうなあ。
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by hikada789 | 2014-05-24 16:46 | その他 | Comments(0)