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土星の裏側

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ロシア人の書いた戯曲「古事記」 (No.564)

以前ロシア・フェス関連で紹介した演劇集団「東京ノーヴイ・レパートリーシアター」が去年の9月から月1ペースで公演してきた「白痴」と「コーカサスの白墨の輪」が先日終了しました。私は両方とも見ましたが、良かったですよ。どちらも悲劇性と喜劇性の間を行ったり来たりするので飽きがなく、大道具がほぼゼロなので役者の演技と演出だけで魅せる無駄のない舞台です。これが1000円で観られるなんて有難い限りですが、経営が心配です。寄付金で支えられているので有志の方は是非ご援助下さい。一人につき年間3000円という少額の寄付を100名分集めればNPO認定されて活動しやすくなるそうです。仮に年3作品を観に行くとして、料金と寄付金を合わせれば1作品当たり2000円。これでも充分お得です。くだらないハリウッド映画を1800円で観に行くよりずっと高尚です。寄付に関する問合せはこちら

その名の通り、あるレパートリーを一定期間上演して増やしていくというロシア風の芝居習慣を日本でも普及させたいという思いからこのような公演形態を実践しているこの劇団の、次の演目は「古事記」だそうです。以前児童文学作家のオステルが来日した時に、「ソ連時代に自由な執筆を許されなかったロシアの文学志向者は、その才能のはけ口を児童文学か外国文学の翻訳に求めるしかなかった」と語っていたように、この時代は大量の日本古典文学がロシア語に翻訳された時代でありましたが、そのお蔭で古事記を題材にした戯曲さえロシアにはあるんですね。
当劇団がいつも公演に使っている「シアターX(カイ)」という劇場では今週末から7月初旬まで国際舞台芸術祭というのを開催し、その中で劇団の古事記のレパートリーが1日だけ上演されます。芸術祭のテーマは「古代のつくり噺」云々とあり、他にも神話や創造を題材にした劇やダンスを国内外のアーティストが披露してくれます。おや、能楽界からも演目がエントリーされている。興味深いですね。詳しくはHPをご覧下さい。

(1)第11回シアターX(カイ)国際舞台芸術祭
2014年6月14日~7月6日の火・木の19時及び土・日の14時半開演。いずれも1000円、全席自由。シアターXはJR両国駅より徒歩5分。

(2)演劇「あめつちはじめの物語~古事記より~」
東京ノーヴイ・レパートリーシアターによる同芸術祭の参加演目。原作はセルゲイ・ズーバレフの戯曲「豊葦原の国にて」。レオニード・アシモフ演出。狂言指導に大蔵流の善竹大二郎とあります。6月14日(土)14時半開演。

(3)『古事記』より~死と再生・鎮魂・服従儀礼~
シアターX主催の能塾「古事記座」なる舞台集団による同芸術祭の参加演目。能塾というからには能関係の新劇みたいなものでしょうか。6月28日(土)14時半開演。

(4)演劇「古事記~天と地といのちの架け橋」
東京ノーヴイ・レパートリーシアターの新演目。2014年10月7日~13日、時間は未定。シアターX。
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by hikada789 | 2014-06-13 11:11 | ロシアの衝撃 | Comments(0)