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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

移民政策の先の暗雲 (No.575)

前回続き。移民といえば日本もまた他人事ではない。佐藤優氏は昨今の安部政権の動向について「場当たり的な政策で点数稼ぎをして長期的問題を視野に入れていない」と辛口批評を下している。せっかく去年からソチ五輪にかけて築き上げたプーチンへのパイプは既に錆びつきはじめ、領土交渉はまたしても列の後ろへ追いやられ、ロシアと経済協力しないということは日本のエネルギー政策に変化はないのだから原発再稼働は必至だし、中東からの石油はまだまだ必要なのに集団的自衛権で反米産油国にあらぬ疑いを抱かせてしまった。
そして先日の生トークでちょっと触れられたのが日本への移民奨励策だ。介護などのキツい仕事を日本人がやりたがらないため外国の安い労働力を入れて賄おうという。ヨーロッパの先進国がアフリカ移民を入れたのと同じ構図だ。その結果サッカーW杯のヨーロッパ代表はその面を見ただけではどこもアフリカ代表に見えてしまうという痛快だが奇怪な事態を曝してしまった。このままいくと日本も20年後にはそうなるだろう。
しかしサッカー選手くらいなら数からして稀少だからいいとして、20年後に成人する外国人労働者二世は当然日本人と同じ教育を受けて成長するのだから、結果として大学入学の機会や就職先を日本人と争ったりすることになる。いま移民を増やせばその子供の世代もそれなりの数になるだろう。そうなった時日本人は事態を受け入れられるのか、と佐藤氏は問う。納税と普通教育が憲法の定める日本人の義務だが、それを守って国籍さえとっていればその人は本当に日本人なのか、本当に同等なのか、法的権利は同じであっても自国文化に対する愛着や習慣、尊重など心理的観点で同一とは考えられないものを、将来の日本人はこの法的権利を優先して自らを納得させられるのか。

私もまさにこの近い将来の像に懸念を持っており、移民拡大には反対である。そもそも安い労働力という旨味でしか移民を見ていないからどんどん来てくれなどと云えるのだ。彼らだって自分の子供が生まれたら自分と同じ苦労をさせまいと教育熱心になるに違いないし、それが自然な親心というものだ。そうして親が犠牲になって高い教育を受けさせた子供の世代が世に出た時、その子がもうすっかり日本化されて日本の文化や国を尊重してくれるというなら構わないが、それまでに様々な葛藤をくぐり抜けた結果、出身国への愛情だってそう消えるものではないだろうし、その愛情ゆえに日本の文化を尊重する余裕はないかもしれない。親戚がいればそちらに稼ぎを送金だってするだろう。そうすれば富は国外へ流出する。或いは全く不遇のままの移民二世がグレて犯罪率を上げるかもしれない。こうした事態はどれも日本の国益にも国民感情にも反するのだから、政治家はそうした事態を予見して回避する政策を立てなければならないのに、そうしていない。
私は将来の日本人がこのような事態を歯がみして人種差別に傾く心の狭い人種だと非難するつもりはなく、何世紀も前からそこに住んでいる人間の感情としてそうなってもごく自然だと思っている。その自然な風土・郷土愛と前述のような移民の自然な親心とがぶつかった時どちらが正しいとは誰にも判断がつかないのだから、そういう事態そのものが生じないように事前に回避策を立てるべきであり、それが長期的国家戦略というものである。どうして政治家はそれをしないのか。移民が子子孫孫まで低賃金のキツい仕事に甘んじてくれると思ったら大間違いなのだ。

国内外の格差の問題は大きなテーマなのでここでは進めないが、算命学の理論からしても余所者というのはハンデを承知で入植しなければならないのだ。国際結婚の是非について以前余話で論じたように、国際結婚というのは異常婚姻に類され、その犠牲は次世代、つまり子供の世代に出るとされている。ハーフの子供は両親の出身国にまたがる価値観に振り回され、また周囲からもすんなり同類と見做してもらえないため、精神的葛藤が約束されているからだ。精神的葛藤が即不幸だとは断定できないが、一般人に比べれば余計な荷物を背負わされて生まれてくるようなものなので、それに立ち向かって克服する使命を帯びているという意味で試練が課されている。移民はこれと同等のハンデを背負うことになるのだ。移民するかどうか決定するのは本人だが、その影響をモロに被るのは子供なのである。
宿命的に云えば、標準から外れた命式の持ち主には国際結婚や移民をお勧めします。標準的な生き方をすれば生きにくい宿命ということは、その逆説が成立するからです。しかしそれによって本人の宿命消化が順調に済んだとしても、やはり子供の代になって何らかのツケを払うことになるというのが、自然思想に基づく算命学の理屈になります。
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by hikada789 | 2014-07-05 20:13 | 算命学の仕組 | Comments(0)