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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

農家では飲んじゃってます (No.583)

奇しくもお能の先生が過去にEM愛用者だったと聞き、前回の記事が図らずも能とエコ洗剤の奇妙な抱き合わせになっていたのにも何やら因縁を感じるのであるが、一部の愛用者から絶大な支持を得ているEMと無添加石鹸、その効用と普及の経緯について宇宙人がここ数日で知り得た情報をざっくり説明します。子供の夏休み研究のノリで読んだのが森田光德著『環境浄化石けん』と田中茂著『EM-Xが生命を救う』で、どちらも10年ほど前の出版物です。当時環境ホルモンという言葉が流行してそれに対抗する安全な健康アイテムとして広まり、EM(Effective Micro-ornanisms=有用微生物群)についてはEM信者という言葉が生まれるほどブレイクしたらしい。らしいというのは当時宇宙人は大陸から帰国したばかりで浦島太郎状態だったため、世間の流行は今以上に耳に入らず記憶にないからなのだが、後述するように後から知ったからこそ見えるものもある。

読書の順番は『石けん』の方が先なのだが、EMを知らない人のためにEMを先に解説すると、もともとは農業用で土壌改良を目的に発売されたもので、商品名は「EM1号」、これは今も安価で売られているエキス状のものです。EMシリーズは幾つかあって、私がハンズで買ったお掃除用は「EMW」でやはりエキス状、そのまま飲める清涼飲料水はかつて「EM-X」だったが現在は「萬寿のしずく」という名称に変わっている。ちなみに「EM-Xゴールド」という類似品は別物だそうなので注意が必要だ。
EMを撒いた土壌で育てた作物が元気になることからまず農家で人気となり、農薬と違って健康にも害がないし、口に入っても慌てる必要がない。更に微生物の分解力を期待して排水路のヘドロに撒いたら70センチの堆積ヘドロが消えたという実績に自治体が驚き、第一次産業で生計を立てている地域では自治体が各家庭にEMを無料配布して、家庭用排水にまぜて流すよう行政指導しているくらいだ。下水処理場がない代わりに個人処理をお願いしているわけである。

しかしEMのすごさは環境だけでなく人体にも発揮され、『生命を救う』の著者は医師なのだが、ガン患者に手術や抗がん剤よりEM-Xを飲むよう指示して大いに成果を上げたと伝えている。EMは微生物の分解作用の過程で抗酸化物質を生成するので、これがガンをはじめ様々な疾病を抑え、要するに免疫力を高めるのだという。最近の『医者に殺されない47の心得』の医師はガンは免疫力アップでは治せないと明言していたが、EM医師はEMの抗酸化物質に着目し、通常の生活では少量の抗酸化物質しか摂り込めない人体に、EM-Xの飲用により大量に摂取させることが可能だと指摘している。そしてガン以外の糖尿や肝炎、腎炎その他諸々に効果が実証されている。されどEM-Xは飲み物としては高い。薬と考えればそこそこの値段だが、健康飲料として常用するには懐が痛む。そんなわけで、安価な肥料としてEM1号を常用している農家では、この希釈液をこっそり飲んでいるらしい。
著者の医師やEM開発者はその原料から考えて飲んでも害はないと擁護しているが、メーカーとしては飲用に作っている製品ではないのでラベルに「飲用しても責任はとらない」と明記せざるを得ず、しかし未だに無事故。我が家のお掃除用EMWも安価なので、そのうち私もお茶に垂らして飲んでるかもしれないな。ちなみにEM1号は胃で吸収されるが腸まで届いてほしいのなら別のEMシリーズを、というように細かな説明が本には書かれているので、興味のある方は是非お読み下さい。下痢や便秘の悩みも解消されるそうです。

ところでユーザーの無茶な飲用にも寛大なEMとは裏腹に、EMをめぐって人間がトラブルを起こしている。上述の「EM-Xゴールド」の問題だ。EMの発見・開発者である琉球大学の比嘉照夫教授は、EMが安価で広く普及するよう医薬品としてではなく肥料や清涼飲料水として発売したのだが、この好意が裏目に出て借金を抱えてしまった。借金返済のために開発したのがこの「ゴールド」であり、成分は従来のEM-Xとは違うらしい。ではEM-Xは現在買えるのかというと、数年前に商品名の登録期限が切れたため名前を変えて「萬寿のしずく」として売られており、成分は従来品から変わっていない。しかし名前が随分変わってしまった上、「ゴールド」の方に前の名前が冠されてしまったお蔭で、ゴールドを後継品と認識してしまう人も多いようだ。ネットで比較した限りではゴールドの方が若干高価であるから、益々引きずられてしまいそう。10年前の書籍にはこんなのちの事情は書かれていないので、後から知った者にも何らかの利点があるものです。
更にその後のユーザーの使用例を調べたところ、お風呂に入れたら体はもちろんお風呂場までカビがとれてキレイになったとか、トイレ臭が消えたとかいろいろある中、極めつけは無入浴効果。EMを体に散布するだけで入浴を一切せずにいられるものかという実験結果が掲載されており、大丈夫らしい。体が臭うのは悪玉菌が居座っているからなので、善玉菌であるEMにこれを掃除してもらうという発想。思い切った実験です。でも病気で入浴できないとかヒマラヤ登頂で何十日も入浴できないとか、宇宙ステーションで入浴できないとかいう特殊な状況では威力を発揮しそうですね。ブレイクから10年余、ネットでもまだ事故や悪評を聞かないので本物だと思います。
無添加石けんのススメは次回に持ち越します。
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by hikada789 | 2014-07-24 09:43 | 整体の仕組と健康 | Comments(0)