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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

算命学余話 #U83 (No.707)

日本の政治家が「この道しかない」提案ばかりしています。国民をたった1つの方向へ誘導しようとする企みに、我々は不信の目を向ける習慣を持たなければなりません。最近耳にした識者の言によれば、以前当ブログでも懸念していた大阪の橋下市長による煽動手法に遂に大阪市民も不信の目を向け、大阪都構想の是非を問う投票を前に既に愛想を尽かしているとのこと。この風潮が投票直前の世論調査にも如実に現れ、このまま行けば大阪人の理性は「この道しかない」と短絡的に選択肢を狭める勢力に打ち勝つことになります。大阪の二重行政に問題があるのは確かですが、煽動を特技とする人物をいつまでも持ち上げていては将来の憂いが増すばかりです。「他にも道はいくつもある、一番被害の少なさそうな道を選ぼう」という理性の持ち主に二重行政の解決を委ねてほしいものです。大阪のみならず国政も同じです。

数ある選択肢の中から最善のものを選ぶことで運勢上昇を図ろうとする算命学ではありますが、その時の状況によって最善策が採れない場合もあります。そういう時は第二策、第三策とグレードを下げてより現実性に近付ける工夫が必要になってきます。こうした四方との調整力、折合わせる感覚というのが鑑定者には求められます。
依頼人は悩みを抱えているので、四方を見渡す余裕を失い近目になって、足元のたった1つの道しか見えなくなっている場合が多いです。こういう人に「この道しかない」と助言しても恐怖を煽るばかりなので、鑑定者は依頼人に「こっちから見るとこういう道も伸びてますよ」と視点の転換を促すのが正しい誘導法です。近目を遠目に変えてあげるのです。すると依頼人も冷静に状況を認識できるようになり、煽動的発想から解放されるのです。

同じような考え方を、内田樹氏が「頭にキック」という表現で語っています(岩田健太郎『医療につける薬』)。内田氏によれば、「喫煙の効果というものは、おそらく脳の中にある種の変性をもたらすことであり、そういう意味では瞑想に近い。瞑想とは脳内の情報処理システムを普段と違うモードにすること。瞑想に入ると現実感が希薄になり、それまで自分が憑りつかれていた恐怖や怒りや嫉妬や羨望といった強烈な感情がカッコに入り、少しズレたところから自分を観察できるようになる。するともう恐怖は薄らいでいる。つまりタバコを吸うのは疑似的瞑想状態に入ることであり、本格的な瞑想より手軽で修行も要らない。」「僕らは現実に対するたった1つの評価からズレた瞬間に、気持ちが落ち着く。たとえば誰もが怖いと思うものにしても、違う視点から見れば笑えたりする。頭にキックを与えると見方が変わる。自分の頭にいくらキックを与えても揺るがないものがあれば、それはかなり堅牢なリアリティを持っていると言っていい。逆に揺らぐのはどうでもいいものなのだ。どうでもいいことに囚われていたということに気付くためには、脳に一発キックです。」

頭にキックを入れる方法は別に喫煙でなくてもいいのです。瞑想が日常的にできる人ならそうすればいいし、運動や趣味や旅行でできるならそれでいいし、依存性に注意できれば酒や薬物も昔から人類は使っていた。ここでは内田氏は禁煙をヒステリックに叫ぶ人たちを「たった1つの評価」に固執する者として批判するのですが、算命学の役割もこれと同じで、たった1つの道しかないわけではない無数の可能性について論じ、その中からより現実性のあるものをピックアップして提示する、というごく常識的な助言をしているに過ぎません。そういう意味で、数ある占い手法の中でも算命学は極めて現実志向であり、それゆえに現実世界をある程度熟知している人でないと有効な助言が出せませんし、依頼する側も現実を見つめる姿勢を取り戻さないことには助言を受け入れることはできないのです。

ところで93歳になって大病を乗り越え執筆活動を再開した作家の瀬戸内寂聴さんは、若者を前にしたステージで「青春は恋と革命だ!」と豪語しています。90歳を超えても恋と革命を叫べる精神とはどうなっているのでしょう。宿命を見てみたら面白そうですが、今回の余話は革命といえば龍高星、ということで龍高星について考えを遊ばせてみます。
最近ブログにアクセスする人の中に「龍高星」を検索する人が多いとレポートに上がっております。確かに算命学の一番のお騒がせといえば調舒星と並んで龍高星です。興味のある人が多いのでしょうが、以前も述べたとおり龍高星と調舒星は算命学が編み出した特殊星で、これらの星を持っていない人からは全く理解されないという判りやすい特徴があります。従って社会や集団から浮いているのは大抵この星々の持ち主です。そして浮いているからには問題が多い。
よく調舒星は自殺の相を、龍高星は発狂の相を持つと云われますが、その辺りについては既に別の記事に書いたので、今回は龍高星に限定してその精神構造について詳しく見てみます。龍高星が誰しも革命を求めているわけではないので、今どき革命でないなら何をして浮いているのが龍高星なのか、何に向かって反抗しているのか、その根底には何があるのか、天中殺も含めて眺めてみます。ちなみに私もまた龍高星の持ち主であります。

(この続きは「ブクログのパブー」サイト [http://p.booklog.jp/] に公開しました。副題は「龍高星と頭にキック」です。「算命学余話 #U83」で検索の上、登録&巨峰ソフト1個分の料金をお願い致します。登録のみは無料です。)
by hikada789 | 2015-05-15 22:56 | 算命学の仕組 | Comments(0)

by 土星裏の宇宙人