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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

ありのままを見つめてみた (No.752)

皆さん、こんばんは。あなたの脳ミソの柔軟剤、土星の裏側の宇宙人です。今年は残暑が短かったせいか9月を数日残してもうキンモクセイが咲いていますね。秋の爽やかな香りが街のあちこちに漂っております。億劫がらずに外へ出て嗅覚の柔軟性を取り戻しましょう。

こんな緩んだ気分の日は、堅い話題はやめて緩い芸能話など。アグネス・チャンを脅迫した容疑で捕まった中学生が、犯行動機を「難民支援活動をしているくせに豪華な家に住んで裕福に暮らしているのが許せなかった」と語っている。ああなんと正直にものを見て感じる子供であろう。君は1ミリも間違ってはいないのだ。この事実は当ブログでも以前紹介した『マッチポンプ売りの少女』なる痛快激辛評論図書でも取り上げられ、アグネスをアクデス(悪です)と皮肉っていた。世間様がこうしたありのままの事実に目を向けて、中学生の罪が軽減されるよう世論を動かしますように。

似た話題。TOKYO MXに出演した湯浅卓弁護士が日本国債格下げのニュースに意見した。格付け会社がそもそも英米仏の会社であることや、通貨の違う国同士で比較しても意味がないことなど、日本が格下げされたからといって残念がる必要は微塵もないという番組の主旨に応えて、湯浅氏は、「1980年代に米国に格付け会社が出来たばかりの頃は、その会社の社屋はまるで大正時代の小学校(のように貧相)だった。しかし今や輝くばかりの高層ビルになってしまい、これを見た瞬間にアウトだと思いましたよ」と述べている。つまり客観的に格付けを行うだけの公正な会社がこんな金ピカした巨大ビルを建てられるはずがないから、どこかのスポンサーからカネをもらって都合のいい格付けをする御用会社に成り下がった、というわけだ。湯浅氏はおかしな動作で笑いをとるよくある下らないタレント弁護士の一人かと思っていたが、この発言で好感度急上昇なのだ。
そういえば、むかし私がまだ転職ライフを満喫していた頃、どうして派遣会社に登録して活用しないのかと友人が尋ねたことがあった。いや登録したことはあるのだが、登録手続きのために派遣会社の本社に赴いたところ、上述のような金ピカビルの上層階の、高級ホテルのような大理石風内装とCAのような風貌の受付嬢を見て、一体この会社はどれだけ派遣労働者からピンハネしていることやら、と不快感が湧き起こり、こいつらを富ませるために労働したくないという気分から活用していなのだよ、と本心を洩らしそうになった。その友人は派遣勤めに抵抗のない人だったから言わなかったのだけど、もっと大声で社会に向けて訴えた方がよかったのだな。

更に軽い芸能話。ワインの飲み過ぎで胆管ガンになった女優Kが54歳で死んだ。ワイドショーはどこも死を悼む番組で横並びなのだが、たまたま最近ネットで「一日40缶のビールを飲み続けて老人になった35歳女性の映像」なるキワモノ画像を目撃し、その35歳老女の容貌が死の直前の54歳女優の激ヤセ映像にそっくりだったことに気付いた。え、ワインの飲み過ぎが死因じゃない? だってそっくりだよ。見てみなよ。
私が女優Kに冷笑的なのには理由がある。昔勤めていた職場に芸能界とちょっとかぶっている業種の所があり、怪しげな業務の一環としてKとのメールの取次ぎをしていたことがあった。私は代読代筆と転送だけで当事者と直接対話することはなかったが、ある時Kから大人げない怒りのメールが来た。自分への宛名の文字が間違っていたというのだ。下の名前を全部ひらがなにしたのが来たとか言ったかな。添付を転送しただけなので私のミスではないが、私は心の中で「なんて心の狭い人間だろう。世の中誰もが低俗な芸能人を個別認識しているとでも思っているのだろうか。大体、ひらがなと漢字の混じったヘンテコな名前の方が悪いんじゃないの」と思ったのを今も覚えている。というのは、宛名を書き間違えたもう片方の取次ぎ先というのが芸能界からほど遠い世界の人で、私の雇い主にこき使われる弱い立場の人であり、この取次ぎメールにしてもこの人の本職とは全然関係のない仕事だったからだ。この人の職種からいえば名前の書き間違えなど失礼しましたで済む問題なのに、ギャーギャー叱られて実に気の毒であった。
弱い立場の者に対するKの悪い噂は芸能界でも有名だと小耳に挟んだが、死ぬととりあえず皆「あの人はいい人でした」みたいな態度を取るのだな。いい機会なので、ワイドショーでコメントを求められた芸能人らがウソをついているかどうか観察してみよう。子供たちよ、ありのままに見よ。そしてアグネスを糾弾した中学生のように、脅迫ではなく正当な方法で声を上げるのだ。

蛇足。女優Kは夫に残した遺言に「一緒の墓に入りたいからできれば再婚しないでくれ」と書いたそうな。一般的な反応はカワイイ女? 私はケッ、なんてイヤな女だ、再婚できる年齢の男に呪いをかけやがった、と思ったが。こんな遺言されたら男は周囲の非難を恐れて再婚などできないし、彼を支えようと再婚を望む女が現れても、自分の落ち度でもないのに悪女呼ばわりされる理不尽を恐れて二の足踏むかもしれない。なんて恐ろしい。「キャンディ・キャンディ」に出て来るステファニーばりにイヤな女だ。自分の両足を切断してでも男を繋ぎとめたい最悪女はフィクションの中だけかと思っていたが、現実にいるとはね。どうです、脳ミソ柔軟剤の効果のほどは。
by hikada789 | 2015-09-26 17:06 | その他 | Comments(0)

by 土星裏の宇宙人