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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

怪我の功名 (No.767)

木製のお椀にヒビが入ったと思ったら、三日後に味噌汁が外側へ滴るようになった。日本製の漆椀で、塗りが浅く四百円程度と廉価だったがもうかれこれ十年以上使ってきた。寿命だな。大振りで、具だくさんの味噌汁や丼ものにも使え、震災で陶器が割れる中も生き延びて重宝してきたのだが。ヒビに粘土を詰めるわけにもいかないので買い替えようと店を物色。漆はやっぱり高いなあ。百均市の会津塗りは日本製だけどプラスチックなのであまり愛せそうにないし。まあ小振りの漆椀がまだあるから当面は代用してのんびり探そう。もしお宅に大振りの日本製漆椀が余っていたら安く譲って下さい。

前回の「恐怖の宿」では不愉快な経験しか得られなかったように思われるかもしれないが、実は利点もあった。事前に掃除用の汚れてもいい作業着を買おうと普段は行かないリサイクル屋を覗いたところ、丁度セールをやっていて、一本百円のパンツを大量購入することができたのだ。「ウルトラマン」を見ての通り宇宙人は総じて大柄なので、土星裏の宇宙人も身体に合った既製品には滅多に遭遇しない。普通の店でそうなのだからリサイクル屋など更に標準サイズばかりに違いないと高をくくっていたが、あるわあるわ宇宙人サイズ。セール期間だったせいか標準サイズは既に売れたらしく、残っているのは規格外ばかり。
いそいそと試着室に籠ってサイズを確認しては購入決定のパンツを積み上げる宇宙人。百円ラック以外も当たったがせいぜい高くて三百円。ちゃんとラベルも確認したが、未使用品や日本製さえあった。生まれて初めて衣類ショッピングにときめく宇宙人。大柄な人なら判るだろう。気に入った服を見つけても試着して断念せざるを得ず、すっかり買い物嫌いになってしまった空しい年月を。結局ジーパン2本に綿パン3本、麻混1本で合計800円。以前通販で中国製の1900円ジーパンを買ったが履き心地が悪くて失敗したから、ちゃんと試着したのが一着140円なんてお買い得すぎるのだ。これも恐怖の宿がケチくさかったお蔭なのだ。宿泊バイトは作業着を貸すところが多いからね。
その後もセールを狙って通い、上着なんかも数百円で手に入れたし、百円のタンクトップを解体目的で買って自宅のTシャツに繋げてリメイクしたりもした。繰り返すが宇宙人は大柄で胴が長いので、既成シャツではヘソが出てしまうのだ。これで風邪を引かなくなるのだ。わが家ではサイズが合わなくて着ていない服を捨てられずにとってあるので、リメイクに百円服を利用するのはなかなか楽しい。そのままではとても着られない派手な柄物とかも裾をちょっと拝借する程度ならいいアクセントになるし、サイズも自分の好みにできる。このように二種類の布が合体した服を着ていたらそれは宇宙人の創作なので、お見かけの際は拙い縫い目などをお笑い下さい。もちろん手縫いです。

恐怖宿の効用は何と言ってもEMWの威力の確認である。もう有難くって拝んじゃう。生き物であるEMWは一応使用期限が1年で、この時は既に3か月ほど過ぎていたのだが、異臭もせず品質は変わらず、飲用でも大活躍だった(EMWは飲み物ではありません)。知っての通り宇宙人は二年前の夏に夏バテで雑菌に感染し、腫瘍のできた喉を切開した。夏バテによる免疫力の減退が原因であるが、以来夏場は警戒してEMWの就寝前散布や吸い込みを心掛け、いらぬ雑菌を防いできた。恐怖宿は真夏でも涼しかったが雑菌はウヨウヨなので、二年前を彷彿とさせる喉の痛みを感じることが何度かあったのだ。それをEMWを合掌しながら飲み、自室にまき散らすことで、半日後には痛みを退かせることができたと私は実感している。現在わが家のEMWは二本目に突入している。
ところで新調したスプレーボトルだが、やはりこの夏の暑さのせいか、自宅使用中に黒カビが管の中に生えた。現在は3日目に残液を捨てる際にごく薄い濃度のキッチンブリーチをボトルに満たし、一晩おいて殺菌している。黒カビはすぐに剥がれる。剥がれなくても死んでいるし、何よりボトルの曇りがなくなる。しかしどのお宅でも黒カビが付くわけではないらしく、原因はわが家の築年数の古さではないかと疑っている。お宅は例えば風呂場にカビが生えますか。ウチは全然生えない。10年前水回りのみリフォームしたのだが、おそらくそれ以来黒いカビは侵入していないと思われる(ピンクのカビはいる)。しかし居間の方は大して新しくなく、例えば畳は40年ものだから前の住人のツレの雑菌とか痕跡はまだ残っているはず。こうした浮遊カビの有無がEMWのボトルのカビ発生の明暗を分けるのではないだろうか。かような環境にあっては、ボトルについた黒カビを殺してもまた生えてくる余地がある。

また恐怖宿では虫除けにハッカ油を持って行ったが、こちらも大活躍。衛生に気を配らない宿はあちこちアリの侵入を許していたが、私の部屋は小まめにハッカをスプレーして駆除に成功。帰宅後もまだ暑い東京は油断がならないので、水回りや通気口などゴの字の侵入経路に毎晩スプレーしたところ、遂に!今年は一度もあの不気味なシルエットに出会わなかった。コバエはもちろん蚊の侵入も皆無。お蔭で喉に痛い蚊よけアースや神経ガスを使わずに済んだ。えらいぞハッカ油。登山中の虫除けにも効果があり、ただし効き目が長続きしないので小まめの噴霧が必要。香りは爽やかだし天然素材でエコなのだ。賢くなったのだ。

このように人生悪いことばかりではない。というか悪い経験でも転じて知恵に換えることができるので、その方をクローズアップして、ネガティブな思い出はなるべく視界の端へどけてしまおう。宇宙人は常に職場運が悪いので、これをデフォルトだと思えばそれ以外の利点も見えてくる。「あのクソ職場を早々に去ったお蔭でこんなに素晴らしい出会いを得た」という経験が多いせいもあるが、要はネガティブな思い出に囚われて怨嗟や愚痴を撒き散らす道を選ばないということ。精神衛生のコツです。まあ転んでもただでは起きない、でもいいけどね。
by hikada789 | 2015-11-06 15:39 | 整体の仕組と健康 | Comments(0)

by 土星裏の宇宙人