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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

正義は勝つか (No.801)

日本の捕鯨漁を悪役にして世界に喧伝した究極のプロパガンダ映画『ザ・コーヴ』の正体を暴いた『ビハインド・ザ・コーヴ』を観てきた。期待に違わず実に痛快な傑作だったが、しかし同時に描かれた反捕鯨団体の独善性に吐き気を催す不愉快ドキュメンタリーでもあった。公正や中立性のバランスを取るため奴らの醜い姿が長時間写し出されるのを見なければならない苦痛はあるが、本家の『ザ・コーヴ』が一方向の言い分しか掲げていないのを糾弾するためにやむを得ない構成である。しかしこの手法は功を奏して、日本のメディアより海外の大手メディアから上映依頼が殺到しているとのこと。世界はまだ捨てたものではないのやもしれぬ。
内容については実際に観て頂くのが一番だが、あらすじならネットでも読めるのでここでは割愛する。以下は宇宙人アンテナのキャッチポイント。

新宿のK’s cinema という小さな映画館で1月30日からの公開だったのだが、本日2月1日は映画デーなので集客を見込んだのか八木景子監督が飛び入りで舞台挨拶に登場し、公開日前日にこの映画のHPと映画館のHPがサイバー攻撃を受けたことを伝えてくれた。一体どんな世の中なのだ。八木氏はこの事実をメディアに公表したところ今度は報道してもらえたので、却って映画の宣伝効果を上げてしまい、それを見たハッカー側は攻撃を止めたとのこと。正義は勝つのだろうか。万人にとっての正義などこの世にはないという真理は当ブログでも訴えてきたことであるが、今回ばかりは八木氏の正義に勝ってもらいたい。だって相手が明らかな悪であるのは明白だからだ。だから欧米含む海外メディアが上映オファーしてくるのだよ。『ザ・コーヴ』に見事に騙されていたかもしれない自分達の頭に正気を戻そうという揺り戻し作用なのだよ。

日本の捕鯨漁を無駄の出ない持続可能な地球にやさしい文化として評価する人は手前味噌な日本人のみに留まらず、白人らの中にもいることがインタビューで描かれているのだが、彼らにとって微妙な問題である単語がちらっと出てきた。「アングロ=サクソン」の価値観と、「人種差別」という言葉だ。つまり反捕鯨団体は米豪の白人で構成されており、ベジタリアンを自負する彼らの動物愛護の主張は隠れ蓑にすぎず、ただ単に相手が有色人種で自己主張の弱い日本人だから上から目線で白人の価値観を押し付けているのではないか、それはずばり「アングロ=サクソン」文化の典型だ、というセリフがちらほら聞かれたのだ。
八木監督は学者ではないので(実は映画監督ですらなかった)この微妙な人類学的テーマを掘り下げることはしなかったが、インタビューの中でこれらの言葉が偶然飛び出したことから、どうやらこの事実を世間はうすうす気付いているらしい。宇宙人なんかは随分昔にこれを看破して、日本人が奴らと同じイカレた頭にならないために、洋食をやめて和食に戻るべきだとか、対話ではないディベートを善しとする価値観を退けるべきだとか(寡黙な文化は賢い文化だと今も思っている)、果ては英語という単純で独善的になりがちな(或いはそのような使われ方ばかりされている)言語を第一外国語として学ぶのをやめるべしとか(ロシア語はいいよ、ユルくて微妙な機微を伝える表現が多いし、敬語とかも複雑怪奇だし、この言語と付き合っているだけでこの世の複雑さや多面性が体験できるよ)、われながら無茶だと思えるいろいろな提言を心の内外に暖めてきたのであるが、もちろん周囲の同意は得られず苦笑を返されるのが常であった。

これも偶然かもしれないが、映画の中で日本の捕鯨を擁護する立場の北欧の学者にずばり「人種差別が日本を標的とする反捕鯨団体の動機である」可能性について尋ねたシーンがあった。同じ白人として学者は答えに詰まった様子で、「わからない。米国人にとっては真珠湾攻撃の怨恨もあるかもしれない」と苦しく逃げたのであった。身に覚えのある顔をうっかり曝してしまった学者であったが、彼は質素な研究者然として痩せて枯れた風貌である。これとは対照的に、反捕鯨団体メンバーは若いのにどれもこれも肥満しているのが笑える。自称ベジタリアンで動物擁護の立場を主張して自己正当化しているのだが、誰もがブヨブヨした体つきなので説得力がないのである。野菜と穀物だけでこんな体になるのかね。こういうところも目ざとく注目しないといけない。心のインチキは体のインチキに投影されるのであるよ。

宇宙人は船瀬俊介氏や内海聡氏の提言に倣って一日一食・肉断ち生活をお試し実行中だが、外国産家畜に食わせている遺伝子組み換え飼料や抗生物質の乱用などの観点から、米国産牛とブラジル産鶏だけは食ってはならぬと頭に刷り込まれている。今回の映画を観て、アングロ=サクソンの価値観が入っているという理由からオージービーフも除外すべしと思い至った。まあ牛肉は和牛も含めてもとより何年も食ってはいないのだが、善良で独善的ではない日本の皆さんには、せっかく和食が世界遺産になっていることだし(正義はここでも勝ったと思われる)、青魚や小魚が健康に良いことは広く知られていることなので、この際明治維新後に入ってきた野蛮な肉食文化とは縁を切って、特に米国・豪州産牛肉は『ザ・コーヴ』の報復として輸入されても買わないようにしてですな、大洋で健康に生きて来たクジラ肉をはじめお魚を有難く合掌して頂く方向へ舵を切ることを提言したい。何より社会へ影響力のある人たちに、毎日の食事ひとつ取っても何を選ぶべきかを、味の好悪ではなく価値観で判断してほしいと呼びかけてほしい。

まあ宇宙人のホニャララ提言など今までごく少数の知人しか耳を傾けてはくれなかったから、誰も聞かなくても構わないけど、日本人として最低限この『ビハインド・ザ・コーヴ』は観ておいて下さいよ。百年後も日本文化と日本語が独自性を維持して存続しているようにするために。アングロ=サクソンの破壊文化が世界を席巻することで人類の首が締まってしまうありがちな顛末にならないために。
この映画は文科省が買い取って全国の公立校で上映させるくらいしてもいいくらいだと思ったら、公開に先立つ試写会が自民党主催で開催されており、議員を含む500人余りが満席で既に鑑賞したと記事にあった。自民党よ、選挙に勝ちたいならこういう話を大声で宣伝すべきなのになぜしない。何かい、大っぴらにできないのは米国政府を刺激したくないからなのかい。

とりあえずわれわれ草の根は、映画の中でも開示されていた、「米国における捕鯨禁止政策は1970年代のベトナム戦争への非難を躱すための米国政府のせこい思いつきであったこと」や、「そんな米国は宇宙ロケット燃料としてどうしても必要な鯨油(代替が利かないらしい)を、捕鯨禁止にしてしまった手前自ら調達することができなくなり(アホですねー。ライバルのソ連はアホでないので自己調達できていた)、やむなく日本から買っていたが、それが鯨油だとバレるとまずいので特殊アルコール扱いのタグをつけて買っていたこと」くらいは国民の基礎知識として周知しておこう。なんという嘘っぱちを奴らは積み重ねるのであろう。本当に自分の都合しか考えられない脳ミソなのだ。やっぱり牛肉がいけないのかな。
インドが古くから牛の食用を禁じているのは単なる宗教的理由からではなく、悠久の歴史の中で「頭がおかしくなって自分だけが正しいと思い込むようになるから牛は食ってはいけない」ことを知っていたからかもしれぬなあ。たしか福沢諭吉も欧化の一環として、食べたくもない牛肉を食わねばならぬと食ってはみたが、あまりにまずいので料理屋へ持って行き、なんとか食えるように調理を頼んだところ、肉の臭みを消すために大量に醤油と砂糖を投入したことで出来上がったのがすき焼きだというではないか。つまり旨いのは牛肉ではなく醤油と砂糖ではないか。日本人よ、君たち現代人の味覚はねじ曲げ歪められ、ご先祖様たちの味覚に比べて数段劣ることを知れ、なのだ。
by hikada789 | 2016-02-01 16:39 | その他 | Comments(0)