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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

本当ですか、人種差別 (No.826)

数年前の寒波の夜にパキパキと音を立てて剥がれ落ちた玄関ドアの塗装を自力で塗り直すことにした。外側は定期的に棟ごと塗り直してくれるのだが内側は自腹なので、業者を雇わず自分で安く塗ろうとは思っていたのだ。レザークラフトに始まるモノづくりの喜びがDIYに及んでホームセンターに赴く宇宙人。水性サビ止めと水性上塗りの小缶合計1400円を購入し、サビ取りヘラやハケは100円ショップで調達。いざ。
出来栄えは素人だが随分きれいになった。丁寧に乾かして二度塗りすればプロ仕様になっただろうが、風が出て来て早く終わらせたかったのと、上塗り塗料が二度塗りにはやや不足したため、生乾きのうちに目立つ塗りムラだけの二度塗りとなった。元の色はミルキーホワイトなのだが、パールホワイトなる色目が気になってこちらを購入した結果、ほんのちょっとの違いなのに随分印象が変わった。わが家の玄関は窓もなく暗いのだが、パールな白の反射で明るくなったのだ。自らの選択の妙に悦に入る宇宙人。但し外側に数カ所生じていた小さなハガレもついでに部分塗りしたところ、ミルキーホワイトとの差が歴然と表れてつぎ当て感が増してしまった。まあこれ以上のハガレは止められたのだし、ご愛嬌としておこう。

ボロかった自宅の一部がきれいになって気分がスッキリしたところで、時事批判をしよう。お題は人種差別、ヘイトスピーチ、表現の自由。皆さんは昨今報道でよく聞かれるこれらの概念について「?」と思うことはないですか。宇宙人は宇宙人なのでいつも「?」と胡散臭く聞き耳を立てている。どれもトンチンカンなツツキ方をしているから胡散臭く感じるのだが、その辺りの事情をいくつか並べてみる。
まず最近、在日コリアンをヘイトするデモが暴力沙汰に発展した事件があった。世間の良識を自認する報道ではヘイトはイカンと良い子ぶっているのだが、そのくせ現場を映した映像ではヘイトデモ隊が「自分らはコリアンをヘイトしているのではない、頭の悪い人、働かずにパチンコばかりやって生活保護を受けている人たちをヘイトしているのです」と拡声器で吠えていた。宇宙人はこの主張は道徳的には当たっていると思うのだ。無論、この言い方では在日コリアン全部が無職でパチンコにうつつを抜かしていると聞こえかねないから、報道は「人種差別だ」と判断するのであるが、宇宙人は働く能力があるのに生活保護をもらって社会に寄生する人間をヘイトするのにやぶさかではない。それが日本人であっても欧米人であってもヘイトするのにやぶさかではないぞ。これを人種差別と言えるだろうか。言えまい。だからここに人種差別を持ってくることにトンチンカンさを感じたのだ。
報道は更にここに「彼らデモ隊にも表現の自由があるし」などと加えている。今度は逆の意味でヘイトに矛先を向ける宇宙人。何か表現の自由に対してカン違いしてはいまいか。表現の自由がどうして必要なのか、ちゃんと判って使っている発言とも思えない。自由と放恣は全然ちがうし、不道徳批判と人種差別も全然ちがう。四つがごちゃまぜなのだ。いっぱしの良識人を自認するならちゃんと整理整頓してから喋れなのだ。

いまの話に関連して。宇宙人は山登りを兼ねてしばしば地方の田舎に短期滞在する習慣があるが、現地で仲良くなった人たちの話によれば、嫁の来手のない農家がやむなく中国人妻を招いたところ、預金通帳の中身を全部中国の実家に送金してしまう妻が続出しているとのこと。妻は夫の老いた両親の年金まで勝手に持ち出し、零細農家を絶望させているそうである。
世間の報道では、日本の農家が研修生と称して雇い入れた中国人を薄給でこき使っているという、日本人の経営者を責める内容のものの方が多く聞かれるが、私が日本各地を遍歴した印象では、被害に遭っているのはむしろ日本人の方であり、どういうわけかこの種の報道は聞かれない。人種差別になりかねないと報道各社が尻込みしているからだろうか。それとも報道界に既に多くの中国人スパイが入り込んで思想操作でもしているのであろうか。
問題は人種差別ではなく人間のモラルの問題であるのに。農家における人権侵害の実態を多角的に検証しようとしない社会において、こうした事件を単なる人種差別と一蹴してよいものだろうか。ちなみに外国人妻は他にはフィリピンなども多いが、そちらの悪い噂は私はまだ聞かない。国民性というのは確かにある。米国人の開発した人工頭脳は人種差別発言をするようになり、日本人の開発した人工頭脳はオタクになった。誰もが納得いく結果である。その国民性を指摘したら人種差別になる、という安易な飛びつきにやはりトンチンカンさを感じる。焦点がズレているから胡散臭く聞こえる。こうしたごちゃまぜ思想というか、事実をけむに巻く方へ流れる風潮は、もしかして誰かが意図して操作しているものなのだろうか。市民の頭が整頓されて問題の焦点が明確になると困る人がいるのであろうか。

つぎ。トランプ問題。ニュースザップの特番でモーリー・ロバートソンを完全撃破した詩人のアーサー・ビナードは、過去の米国大統領選挙の予想を全て的中させているそうだ。もし外れたら丸坊主にすると約束して未だ坊主になったことはないという。そのビナード氏の今回の当選予想はずばりトランプ氏である。人種差別的発言で世間を仰天させているトランプ氏を熱狂的に支持しているのは、基本的には低所得白人層である。有色人種の移民が米国に押し寄せて低賃金で働くため、白人の低所得者層の仕事を奪っているのに、これを批判すると「人種差別だ」と攻撃されるため今まで黙ってきた。トランプはこのくすぶった思いを代弁する蛮勇の勇者だというわけだ。宇宙人はトランプのあの下品なツラと語り口を嫌悪するものだが、彼を支持する人々のこうした心情そのものは判らないでもない。
宇宙人は日本が移民を増やす政策には反対である。だいたい欧米主導のグローバル云々を胡散臭く感じているからね。日本はガラパゴスだからこそ価値のある文化圏なのだ。安い労働力としての移民を入れて今苦しんでいるよその国々と肩を並べる必要などないのだ。人間は平等などではない。固有の文化の尊重とは、その土地に千年も二千年も暮らした先祖の功労に対する尊重なのである。余所者がただ税金を払っているというだけの理由で余所の文化を持ち込み、それをその土地で声高に主張していいというのは道理が立たない。道理が立つまでにはあと千年くらいそこに暮らしてもらってその土地に貢献しなくては、千年二千年を貢献してきた原住民と対等には扱えない。平等を主張したいのなら、せめて千年くらいは納税するなり血や汗を流すなりするべきだ、というのが宇宙人の考えである。まあ世間様は賛同してくれないだろうが。

尤もトランプ氏の支持者には、心情的には理解するけど、米国というそもそも移民で立国した国情を考えると、やはり彼らの主張は自己都合主義だと言わざるを得ない。米国にはもともと先住民がいた。それを欧州からの移民である白人が迫害し、その土地を奪い、文化を破壊して居座ったのが米国の成立ちである。その歴史はたったの200年あまり。何千年もそこで暮らしてきた先住民は、今で言うエコライフをしてきたため、豊かな自然を残し永続させてきた。白人が彼らの土地を奪った時に先住民の長は、白人の代表に「この豊かな自然を変えない」という条件で土地を引き渡すことを承諾したのだと言われている。いまその広大な土地の地下に得体の知れない液体を流し込んでシェールガスを採掘し、その害悪が科学的に証明される前に大儲けしようというのが白人の発想なのである。白人は約束を破ったね。200年しか歴史のない浅はかな集団は、自然の中で持続して生きる知恵を千年かけて得た先住民の叡智が理解できないのである。彼らを対等に扱えるだろうか。この知恵の差を考慮しないで、彼らを平等にすべきと言えるだろうか。
そんな白人が、今度は後から来た有色の移民を排斥しようと拳を上げている。元からここに住んでいる自分達の当然の権利を守れと叫んでいるのだが、元からの権利を主張できるのは先住民だけでしょ。そもそも論理が破綻しているのだ。トランプ支持層の道理は通らない。だからトランプもただの扇動者にすぎない。しかしビナード予想はトランプ大統領である。いやな時代である。だからといってヒラリーも自分ルールで押し通して憚らない浅はかな集団の代表だし。

最後に宇宙人の未来予想。我々の目の黒いうちは無理だろうが、上述のような道理のねじまげを積み重ねる米国なり白人主導の価値観は、持続可能性がないのでいずれ自己崩壊する。当然米国はなくなり、グローバルなんとかも資源が枯渇して崩壊する。人種差別という概念はなくなり、道徳性のあるなしが判断基準となる。法律も「道徳に沿っているか」だけが判断基準となり、細かな条文を知っていることは軽視されるようになる。訴訟も当然激減する。人権は持続可能な本物のエコライフとセットの概念となり、エコライフに反する行為をする者の人権は認められなくなる。そこに平等という概念はなく、先祖がその土地に貢献した年数や程度によって優先順位が設けられる。釈明の余地のない犯罪者は罰としてこの順位が下げられ、それは子孫に継続されるが、子孫が社会に貢献すれば再び順位を上げることができる。個人主義を標榜し自我を強く出す自己優位主義に対しては、前時代の失敗の原因であるとして教訓的な世論が形成される。つまり欧米文化はそのうち道徳的に忌避の対象となり、歴史の教科書に人類の失敗例として記録されることになる。
そんなユートピアを夢想しながら、塗りムラの残るパールホワイトなドアを眺める宇宙人なのだった。
by hikada789 | 2016-04-02 13:36 | その他 | Comments(0)