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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

裏返すのに1時間 (No.842)

能の先生から頂戴した布製のやぶれ扇袋を解体し、構造を確認し、型紙を作り、本革で試作してみた。試作品なのでハギレを使い、先端の折り返し部分が足りないのは縫って継ぎ足した。だから面積は型紙通り取れたのだが、やはりツメが甘かった。革の厚みは布の比ではなかったのだ。
細長いとはいえ袋物なので、オモテ合わせに内縫いして裏返そうとしたところ、半分もいかずに止まってしまった。か、かたい。ペンチで引っ張ろうとしたが、いかん、革に傷がつきそうなので断念。指の力ではいくらも進まない。未使用のツボ押し棒があったので、これで筒を均して広げては引っ張る、を繰り返す。「五時に夢中」の岩井志麻子の暴走トークを聴きながらひたすら引っ張り、ときに振り回し、ときに扇のかかとで押し込むこと、1時間。

自分の稽古扇を入れてみる。ほっ、ちゃんと入った。でも袋の先端にどうしても厚みが残ってしまい、それはつまり、反対側の入口に影響することに。あう、折り返しが浅い。留め紐がまっすぐ巻けないではないか。おまけに紐の爪が、あう、向きがあったのか、半分ねじらないと差し込めない。縫い付けるときに反対向きに付ければ良かったのだが、気付かなかった。もう遅いのだ。修正するにはまた1時間かけて裏返さなければならぬのだ。もう日が落ちたのだ。疲れたのでこれで完成としよう。
現在は稽古扇を入れて紐を閉じ、整形中。見た目はいいねえ、柔らかいこげ茶の革が映えて高級感があるよ。つやつやした裏地もつけたから、ぱっと見は数千円しそう。あと3センチ長く作ればちゃんと閉じたのだが。とりあえず先生に見せて、イマイチだったら自分用にして、もう一本改訂版を作ろう。宇宙人はあと二本仕舞扇を持っているが、どちらも袋がないので箱のまま保管しているのだ。まあ布で作るという手もあるが。ご希望の方は注文受け付けます。材料の面積が広いのと、少なくとも入口部分には裏地をつけるので、パスケースよりはお値段上がりますが、それでも市販品より激安です。
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by hikada789 | 2016-05-19 22:33 | 宇宙人の能稽古 | Comments(0)