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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

正義を主張しない人たち (No.848)

TOKYO MX特有の本音トーク番組で、昨年ブレイクした若手社会活動団体シールズが「怖い」という意見が出演者の中で大勢を占めたので、何やらほっとした。「自分の主張を声高に叫ぶ姿がファナティック」とか、「安保法制の時に国会議事堂を取り囲んだデモの映像は、若い代表者を中心に若者ばかり映っていたが、もっと引きで撮ればオジサンばかりだとわかる。騒いでいるのは若者ではなく、全共闘時代のオヤジたちだ。あんなのは国民の総意でも何でもない」とか、「あのデモを先導した学生らはミッション系ばかりで、早慶など主要大学の学生はいない。頭のいい学生たちはこんな活動に意義も正義も見出さないからだ」とか、有難い真実を狭い範囲の電波に乗せてくれた。
そうか、ミッション系なのか。宇宙人は最近キリシタン大名の改宗理由とそれに伴う人身売買の史実を知ったばかりなので、もともとキリスト教徒には不信感を抱いていたのを、更に二重に上塗りする結果となったが、それ以前に安保法制反対デモを英雄視する類の報道や表現には胡散臭いものを感じていた。自分の正義を声高に叫ぶという行為自体が、他者との対話や融和を拒否している証拠なのだ。異端への排他性はキリスト教の十八番なのだ。

そんなキリスト教文化で育ったオバマが広島に来て平和希求演説をしたら、広島育ちの米国人モーリー・ロバートソンが生番組で号泣した。演説が素晴らし過ぎて。日本で教育を受けた私の耳には別段珍しい演説でもなかったので、モーリーの反応にちょっと面喰い、この人いつも上から目線の皮肉ばかり言っているが実は純粋な奴なのかもとちらっと思い、そして最後にこの種の演説というか思想に一般的米国人は日常的に触れる機会がない、という事実を知って愕然となった。原爆を落とさなければもっと犠牲者が増えたのだ、と教え込まれ続けた米国の71年は、嘘まみれが嵩じて崩壊したソ連70年史と重なるものがある。
ともあれ宇宙人もオバマの広島訪問には何となく感動したよ。でもその感動の多くは、オバマに対して恨み言を一切言わなかった被爆者の態度に対してなのだったが。
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by hikada789 | 2016-06-02 15:03 | その他 | Comments(0)