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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

カスタマイズ・トート完成 (No.849)

安いと要らないものでも思わず買ってしまうのが庶民の哀しい性だが、最近それを痛感する出来事があったので、これを教訓にますます財布の紐を引き締め、節約に励もうと心を入れ替えた。そうだ、必要なものだけ買おう。そして必要なものなら高くても買おう、不要なものなら安くても買わないようにしよう。そうあるべきだ。
というわけで、必要な革ハギレを買って必要な実用品の自作を続ける宇宙人。今回の新作はL字ファスナーコインケース。宇宙人は現在お気に入りの馬革長財布を使用中だが、ちょっとそこまで買い物にいくには大きすぎてカバンに入れねばならず、ポケットに入れれば手ぶらで歩ける、紙幣やポイントカードも入る小型の財布が欲しかったのだ。これまでは縁日で子供が使うような小銭入れしかなく、硬貨が拾いにくい上紙幣のスキマに挟まって不便に思っていた。世間にはこうした不便を解消する仕切りのついたコインケースが出回っているのだが、折よく図書館に型紙付きの指南書があったので、これに従って作ってみた。

ファスナーをL字に曲げるのがなかなか難しく、初回作品(画像の黄緑色のやつ)は縫い目をちょっと失敗したが、まあ自分用だからいいだろう。使用上問題はないし。でもこの型紙はやや大きいな。ジーパンの尻ポケットに入るかどうかといったサイズで、内部のコイン室も深くて取り出しにやや難がある。きっとカード類を大量に持ち歩く人用に大きめにデザインされたのだろうが、財布が常に薄い宇宙人には無用の心遣いなのだ。もう一つ作って(画像の白)稽古場にサンプルとして置かせてもらったので、次回作はやや小振りのサイズに改良してみよう。ご注文はありませんか。同じタイプの財布は、ネット通販で検索する限りでは平均して五千円ほど。ハギレで作ると原材料費は600円なのだが。

宇宙人はモノづくりが好きというのもあるが、生まれ育ちのせいで高級品を手にするともったいなくて使えず、押入れにしまってしまう習性がある。そのため日常で使うのは適度に安かったり使い込まれていたりするもので、革ハギレで作った自作クラフトなどは嬉々として持ち歩く。愛用するけどガンガン使うよ。くどいようだが本革なのでニセモノ感はないぞ。ただちょっと縫い目や裁断面に素人味が…。
かように格安な本物を作っているのは私くらいのものだろうと自負していたら、先日錦糸町オリナスの脇にさびれた本革ベルト屋を発見し、覗いたところ、わが通帳ケース(No.845参照)と瓜二つの製品が一個千円で売られていた。おそらくミシン縫いだが、宇宙人の手すさびと違ってちゃんとした商品である。ベルトも千円。あるんだなあ、こういう実店舗。だってネットには素人作品を含むハンドメイド製品を売るフリマサイトがあって、売上の一割をサイト運営会社に払って出店する人がわんさかいるのだ。作品はどれもプロ級で、何より撮影がプロいのだが、値段は実店舗のものよりやや安くてよく売れている。実店舗が生き残っていくためには同程度に価格を下げるしかないのかもしれない。しかし本革で千円とは思い切ったものだ。店のさびれ具合からして賃貸じゃなくて持ち家なのかも。宇宙人も合皮のベルトと決別したいので、この店で既成の千円ベルトを買って家でカスタマイズしようかな。1日1.5食にしてからウエストが細くなったし。

カスタマイズといえば、画像の黒カバンがクラフト教室で3回かけて完成させたトートである。持ち手が長いのは宇宙人の肘がすんなり通る長さにしたからで、且つパソコンを入れるため本体も大きく、そのパソコンを下から支えられるよう腕の長さに合わせたからだ。既成のカバンだと宇宙人の長い腕を想定していないので、底を支える時に肘が曲がって疲れるのだが、このトートは長い腕専用のデザインなのである。これで信号が点滅してもパソコンを揺らさずに走って渡れるのだ。雨の日でも肘が傘からはみ出ないのだ。世界に二つとないマイ・カスタマイズ・トートなのだ。宇宙人は余所では買えない必要なものを作るのだ。シンプルなデザインでいいならあなたのカスタム・メイドもお作りします。複雑なものは作れませんが。
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by hikada789 | 2016-06-05 17:42 | その他 | Comments(0)

by 土星裏の宇宙人