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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

扇もリサイクル (No.860)

日舞を始めた友人が古道具屋で稽古用の扇を安く購入したところ、間違って能の扇を買ってしまった。宇宙人もまたリサイクル店で、デパートで仕立てたとおぼしき高級浴衣を破格購入したが、しかしサイズが小さかったので、友人とそれぞれの掘り出し物をバーターすることにした。金銭を介さないやりとりって清々しいなあ。
問題の扇は木の箱に入ったいかにもな高級仕様で、二本も入っており、一方は金地の負け修羅扇、もう一方は銀地の春秋草花扇というセット。誰かが特注したのかもしれない。金地の方はほぼ未使用、銀地は要に修理が必要だが、もちろんまだ使える。

宇宙人は以前『能を彩る扇の世界』という本を読んで、流派によって扇の骨の形が異なることを知っていたので、これが金春流の扇でないことはすぐに判ったが、手描きの一点もの扇が高価であることもまた知っていたので、とりあえず先生のところへ持って行った。すると案の定、扇は観世流のものであり、しかし骨を入れ替えれば金春の扇に再生できるという。そういうワザもあるのだな。というわけで、とりあえず修理が必要な銀地の扇は先生のお預かりとあいなった。古道具屋の箱の中で一生を終えたかもしれない扇に活躍の機会が与えられることを思うと、何やら嬉しい。修理が安く上がることを祈ろう。

宇宙人も革ハギレの再利用に勤しむ身であるが、ここのところ暑くて、そろそろ休業である。夏休み前の最後の作品になるかもしれない注文品の、シルバー3点セットが仕上がった。メガネ&スマホケースと、L字ファスナー小銭入れと、風呂敷ハンドル。初めての作品は試行錯誤の末の完成だったが、注文主は大層喜んでくれたので、成功ということにしよう。ベルトやループはいろいろバリエーションがありえたが、一番事故の少ないものにした。カシメ打ち棒や打ち台もとうとう購入した。もう工房稼業に突き進むしかないな。
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by hikada789 | 2016-07-03 20:18 | 宇宙人の能稽古 | Comments(0)