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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

算命学余話 #R10 (No.879)

最近アンチエイジングを批判した中年女優の発言が話題になりました。当ブログでもアンチエイジングを叫ぶ社会の浅はかさを批判してきたので、筆者としては喝采を送りたいです。どうしてアンチエイジングが浅はかなのかというと、第一に実年齢をごまかそうというそもそもの意図が嘘つきであり、不誠実であること。嘘や不誠実が幸せにつながったことなど古今東西ありません。
第二には、算命学的観点からして「停滞」に執着している行為であること。前回「算命学は陰陽五行でめぐるこの世界の気の流れを扱っているため、停滞よりは対流を尊びます」と述べました。比和によって一時的に動かない状態が存在すること自体は否定しないものの、完全なる停滞は宇宙の法則にそぐわないためそもそも自然界に存在しないし、自然に反するものは早晩淘汰されるというのが算命学の見解です。
従って、いつまでも若いままで維持したいと願う人の行為は、川の流れに掉さす行為そのものであり、人間は歳月と共に成熟し老いるという自然の法則に反しているため、アンチエイジングの発想自体が幼稚で無駄なあがきなのです。そんなことに人生の大切な時間を費やすくらいなら、年齢に比例して成熟することに注力すべきです。算命学は自然思想に基づいているため、どう転んでもこのような見解に落ち着きます。そもそも成熟した大人なら、見せかけだけのアンチエイジングなどに魅力を感じないはずです。

ではどうして「未熟で浅はかな人々」はアンチエイジングにこだわるのでしょうか。これは何もアンチエイジングに限らず、浅はかな人々というのは総じて「停滞」を好みます。なぜかというと、これも前回の話に通じますが、停滞を生み出す比和の力が強いからです。
比和は強星を生みますが、その根本には貫索星と石門星があります。貫索・石門は守備本能という強固な自己保存欲求を司っていますから、強い意志の力によって現状を維持しようとする傾向が強い。そして五徳に置き換えれば福に支配されているため、「現状を維持することこそが幸福である」という感覚になりやすいのです。
そもそも一般的に考えても、幸福である人はそれ以上の変化を求めることはありません。現状に満足しているからです。逆に不幸である人は現状から何とか脱しようとあれこれ画策し「変化」を求めるものです。従って、幸福と変化は相反する概念であり、幸福を司る貫索・石門を生む比和は、幸せな現状維持を保証する停滞と結びついているというわけです。この発想は算命学独特のものですが、なかなか真実を言い当てていると思いませんか。

そうすると、五行によって五分割されているこの世にあっては、福以外の五徳である寿禄官印の四つは幸福でない、ということになります。そうです。世界の8割は幸福ではなく、それが自然な姿なのです。そして幸福でないからこそ人は幸福を求めて動き回り、互いにぶつかっては気を対流させ、常に変化を生み出している。これが自然に則した人間の営みだというわけです。
アンチエイジングの話に戻ると、なるほど自然に若さが保てているのであれば、その人は幸福だという理屈も成り立ちます。でも実際に巨大なビジネスになるほどアンチエイジングに大金をつぎ込む人がいることを考えれば、結局のところアンチエイジングには膨大な労力が必要なのであり、それほどのカネと労力をかけても大した効果は得られない(だって自然に力には勝てませんもの)のだから、結局アンチエイジングに邁進している人は不幸だという結論に達します。不幸だからこそ老いという現状を変えようとしている。
とどのつまり、アンチエイジングを求める人はそもそもスタートからして不幸なのです。算命学としては、アンチエイジングという不毛で効果の薄い事業に大金をつぎ込むくらいなら、少額で済む運勢鑑定でもして不幸の原因を突きとめ、どうやったら幸福になれるかを真剣に追求した方がよほど実りがあると言いたいです。

ほどよい営業文句でまるく収まったところで、今回の余話のテーマに移りましょう。ここ数回は鑑定に役立つ基礎的な知識の話が続いたので、久しぶりに思考の話をします。題して「現代のトレンドに見る欺瞞」。
冒頭のアンチエイジングもここ数年で急にもてはやされてきたトレンドのひとつです。「美魔女」という新語も生まれました。私が日々耳障りに感じているトレンド用語は他にも「自分へのご褒美」や「AI(人工知能)礼讃」、新しくはないですが「エイプリルフール」や、パラリンピックに関わる「感動ポルノ」などがあり、数え上げればきりがないのでこのあたりに絞りますが、トレンドというのはいずれも金儲けのために作り出されたものであるというシビアな事実はここでは置いておいて、算命学の立場から見るとこうした現象が軒並み嘘っぱちで哀しく見える、という話をしましょう。それはアンチエイジングに象徴されるような人間の未熟さの話であり、嘘と不誠実の話であり、停滞の話であります。
鑑定技法の話はしませんが、実際の鑑定においては依頼人の悩みの根底にこうした未熟や嘘や不誠実がわだかまっていることが少なくなく、これらはまさに「停滞」への執着から端を発していることがほとんどなので、依頼人の悩みを解決する術としては役に立つ話になるかと思います。なおかなり辛口で物騒な内容も含むので、購読料を上げてあります。興味のある方はお読み下さい。

(この続きは「ブクログのパブー」サイト [http://p.booklog.jp/] に公開しました。副題は「現代のトレンドに見る欺瞞」です。「算命学余話 #R10」で検索の上、登録&わらび餅1皿分の料金をお願い致します。登録のみは無料です。)
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by hikada789 | 2016-10-01 12:45 | 算命学の仕組 | Comments(0)