ブログトップ

土星の裏側

doseiura.exblog.jp

宇宙人と呼ばれた人達の診療所

キアロスタミ追悼上映会 (No.884)

「灰とダイヤモンド」で知られるポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督死去のニュースが文化面で大きく取り上げられたが、個人的にはこの7月に亡くなったイランの巨匠アッバース・キアロスタミ監督の方が馴染みがある。
私は学生時代にペルシャ語を履修しており(あまり身に付かなかったが)イランとは無縁ではなく、指導教授の影響でキアロスタミ作品をよく観た。イランの素朴な生活のワンカットを贅沢な時間の使い方で表現する手法で、若者には退屈な種類の映画かもしれないが、当時からロシア映画に親しんでいた私にはさほど違和感なく、かの地の日常を眺めながら非日常的なゆったりした時間を味わった。その後イラン人と知り合ったりイランに彼らを訪ねたりしたが、当地の史跡にしろ緻密な工芸品にしろ、韻律を重視するペルシャ語にしろ、キアロスタミ映画同様、私が知る限り最も優雅なイスラム世界がこのペルシャという文化圏なのだった。

キアロスタミ監督を追悼する特別上映会「キアロスタミ全仕事」が10月19日(水)から27日(木)まで渋谷のユーロスペースで開催されます。トークショーの付く日もあり、またリピーターは半券提示で1000円になるそうです。
更に10月25日(火)より開催の東京国際映画祭でも関連作品が上映されますので、まだ彼の作品を見たことのない方は、もうこのような催しは今後ない気がするので、最後の機会と思って会場へお運び下さい。
[PR]
by hikada789 | 2016-10-13 15:19 | 宇宙人の空飛ぶじゅうたん | Comments(2)
Commented by H.T at 2016-10-14 13:52 x
キアロスタミ監督の映画、私も見ました。間違えて友達の教科書(ノートだったかな?)を持って帰って、それが無いと友達が宿題ができないと届ける話。映画のロケ地を大地震のあとに再訪する話。また見たいと思っていました。
Commented by hikada789 at 2016-10-15 11:17
作品名は「友達の家はどこ?」ですね。このタイトルはペルシャ語のある有名な詩のタイトルで、その詩の内容からすると「朋の家はいずこに(消えたのか)」といった硬派な和訳になりますが、映画の方は小学生の物語なのでこのような和訳になったようです。