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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

石田純一は正しかった (No.888)

今年の春休みに1日体験靴教室でモカシンシューズを作ったが、あまりに履き心地がいいので二足目を作ることにした。リピーター限定割引だったのだ。本革は天然素材なので在庫をいつまでも持ち続けることはできないのだ。靴屋さんも在庫セールをして商品を回していたのだな。知らなかった。在庫の革なので「どれでもいいよ」と気前よく選ばせてもらえた。今回はナマ革と呼ばれるコーティング加工をしていない牛革で、汎用性の高い茶色一色にしてみた。ただし靴の内側の貼り革のみ変化をつけてピンク色を選択。画像はその完成品。

さてこのナマ革というのがミソである。この二足目を制作したのは残暑の厳しい日で、宇宙人は裸足にサンダル履きで現場に赴いた。当然裸足に合わせてサイズ調整しつつ縫製することとなり、靴下を履いて作った一足目より更にフィット感の高い仕上がりとなったのだが、先生曰く、ナマ革は人間の皮膚と同じく吸湿・放湿効果があり、裸足で履いてもムレないという。本当か?
宇宙人は今までサンダル以外の靴を裸足で履いたことはない。気持ちワルイからだ。汗で不衛生だし、足が擦れて傷つくとも思って必ず靴下を履いていた。しかしこのモカシンは甲の部分以外は一枚革なので、どこも擦れるところがなく、ピッタリなので靴ずれもしない。ムレないということは雑菌が繁殖する環境にならないということだから、当然ニオイもつかない。理屈ではそうだろうが、実際はどうなのか。履いて出かけてみた。帰宅し、家に上がる。おお、足の裏にべたつきがないではないか! 今まではサンダルでさえべたついて風呂場に直行し、足を洗ってから部屋に上がっていたのに、こんなにも違うのか!

この衝撃の事実を先生に伝えたところ、足のニオイの原因は合皮なのだという。合皮はしょせん天然素材ではないので、見た目は革にそっくりでもかつて呼吸をしていたわけではなく、湿度調整ができない。合皮そのものが臭うわけではないが、発汗した足の乾燥を妨げるので、履けば履くほど靴の中は温度と湿度が上がり、雑菌が増殖して悪臭を放つのだと。そうなのだ、そんな靴環境であるので、私は今まで裸足を靴に入れることができなかったのだ。だって足がヨゴレちゃうじゃん。足がヨゴレれば家の中だってヨゴレるやんけ。
しかしそれもこれも靴が合皮であることが原因であり、本革か、せめて布素材であれば吸湿性があるから大して臭わないのだという。先生の話では、デパートで売っているような高級革靴であっても臭う靴がしばしば修理に出されて来るのだが、修理ついでに内貼りを剥がしてみたらなんと内貼りだけが合皮であった。この合皮を本革に取り替えたところ、ニオイが激減したという。内貼りなんて、安い山羊革とかじゃん。こんな部分をけちってどうする。

というわけで、ますます合皮への不信感を強めた宇宙人は、カバンや財布などの自作クラフト作品以外にも合皮を身の回りから一掃することを誓うのであった。宇宙人は嘘が嫌いだからね、合皮も結局は本革が貴重で高価だからフェイクで安く上げようという偽物にすぎず、宇宙人の趣味に合うはずがなかったのだよ。皆さん、本物を愛用しましょう。長もちすることを考えれば決して高くはないのだし。安い偽物で喜んでいる輩になってはいかんのだ。
まだ暑い日もあるので、宇宙人は今日も裸足でモカシンを履いて出掛けるのだ。まるで石田純一なのだ。石田純一は伊達男なので靴下を履かずに靴を履いているのかと思っていたが、そうではない。つまりいい革靴を履いているから裸足で充分だったというわけだ。石田純一は正しいモノの選び方をしていたのだな。見直したよ。あ、木場の靴教室の宣伝をせねば。商売っ気のない靴職人さんだからね、こないだ修理に行ったらタダで修してくれたよ。店が潰れないように宣伝しよう。ぜったいお勧めです、奥さん!
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by hikada789 | 2016-10-22 13:45 | その他 | Comments(0)