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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

演能会のお知らせ (No.890)

キアロスタミ追悼フェスに赴き、「5-five-小津安二郎に捧ぐ」と「トスカーナの贋作」を観た。宇宙人は今世紀のキアロスタミ作品は観たことがなかったので、どちらも初めてだったが、なるほどキアロスタミであった。とにかく時間の使い方が贅沢なのだ。嫌いな人は贅沢とは言わず退屈というだろうが、まあキアロスタミが判る人は玄人だな、と悦に入る宇宙人。「5」なんて小津映画に倣って長いワンカットの無言映像を5つ並べただけだ。これではカネ返せと言い出す客が続出するのではと思いきや、意外に満席の会場であった。まあイビキも聞こえたが、やっぱり判る人だけが見に来るのだな。
「トスカーナ」もキアロスタミお得意の「解決のない堂々巡り」で、イラン人の人生観はこうした堂々巡りこそが人間の営みであるという真理の一つに到達しているのであった。拙著『メタフォーラ・ファンタジア』をお読みの方には、宇宙人の拙い文章がこうしたペルシャの循環思想を描こうとしていたことを思い起こして頂ければ幸いである。
今週火曜から始まった東京国際映画祭にも別のイラン人監督作品が来ているのだが、最近のかの国はテンポのよい会話とスピーディな展開で時間の経過を忘れさせる手法がトレンドだ。キアロスタミとは対極の、しかしやはり「人生に解決などない」といった真理は外していない作品が見られるので、この機会に是非。

キアロスタミ作品を観たことがあるという宇宙人の先生の演能会のお知らせです。毎年恒例だった西荻薪能が大人の事情で中断されていましたが、今年から名前を変えて復活しました。遅野井というのは舞台会場である井草八幡宮の所在地の古名だそうです。ここは宇宙人が素人会でよく出場する舞台で、新規に入門された方も気軽に出場できるので、お稽古を始めたいと考えている方は参考まで見学下さい。

-----第一回遅野井(おそのい)薪能(西荻薪能改め)-----
◆日時:平成28年10月30日(日)18時半開演(雨天決行)
◆会場:井草八幡宮神楽殿(荻窪駅よりバス10分)
◆演目:狂言「空腕」、能「熊坂」(シテ:辻井八郎師)
◆入場料:前売券3,000円、当日券4,000円(定員650名)
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by hikada789 | 2016-10-27 21:07 | 宇宙人の能稽古 | Comments(0)