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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

イランの上映禁止映画来日 (No.895)

東京フィルメックスという映画フェスが11月19日(土)から9日間、有楽町で開催されます。日本・中国・韓国などアジアの作品を中心に新旧を問わず、娯楽性より現実直視を目指した人間ドラマやドキュメンタリーがラインナップ。イスラエルからの新作など珍しい映画も入っているが、中でも括目したのはイラン映画「ザーヤンデルードの夜」。1978年のイスラム革命の意味を問う内容のため検閲にかかり、永らく上映禁止・行方不明となっていたが、最近になってロンドンで復元され、今年のヴェネチア映画祭で初上映されたという札付き映画。監督はモフセン・マフマルバフ。聞いたことがないが、こんなの作ってまだ生きているのだろうか。19日と23日の夜しか上映しないので観る人も少なかろうが、イランからこの種の映画が出て来るのは非常に珍しいので、レア情報としてお勧めしておきます。セブンチケットで前売券が買えます。

その他目についたのは、ユーロスペースで今日から上映の「レミニセンティア」。日本映画なのだが見た目はロシア映画で、「昭和天皇を扱ったソクーロフ監督作品『太陽』に携わった、日本人スタッフによる作品」というのがコピーである。監督は井上雅貴。記憶にまつわる重厚なテーマを扱っているらしい。とりあえず観てみよう。

また同じくユーロスペースで、12月10日から一週間、「宗教映画祭」というフェアをやる。これも新旧問わずここ90年くらいの間に発表された、宗教を扱う深刻な作品を日替わりで上映。タルコフスキー監督の代表作「ノスタルジア」も入ってます。この作品、もう3回は観ているが、何度観ても未消化というか、毎回違った理解や印象、不可解に遭遇する謎多き問題作で、それは観ている本人が年をとっていっているために生じる「鑑賞者の成長度」が試される作品だからなのかもしれない。なのでこういう機会を捉えてこれからも定期的に観ていきたいと思う。
なお気になった台湾映画「セデック・バレ」は、1930年に日本統治下で起きた台湾原住民による蜂起「霧社事件」を宗教文化から扱った歴史巨編だそうで、この種の映画は日本ではなかなか見せてくれないから是非見たいと思ったのだが、上映日はたったの1日で、しかもこの日は2年に一度の能の素人大会に当たっており、残念ながら次の機会へ見送りである。台湾映画が見たいと思ったのは随分久しぶりだ。20年くらい前はやはり日本統治の影響を引きずるノスタルジックなアウトロー映画などが興味を惹いたが、昨今の作品は歴史の重みを感じない矮小な日常ものばかりになって関心が湧かなかった。まあ日本映画だって大したことないが。ゴジラ?観てないなあ。
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by hikada789 | 2016-11-12 14:20 | 宇宙人の空飛ぶじゅうたん | Comments(0)