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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

手作りでリアルよりもリアル (No.910)

ユーリー・ノルシュテイン監督特集「アニメーションの神様、その美しき世界」(No.907参照)を見て落涙する宇宙人。上映された6作品はいずれもショートストーリーなので込み入った話も悲劇も一つもなく、音声はセリフよりもバッハやモーツァルトの典雅で緩慢な室内楽を淡々と流している時間の方が長いのだが、泣けた。登場人物は擬人化された動物ばかりなのに、なぜこんなにも人間味豊かで美しいのであろう。つまらぬ誤解や意地の張り合い、後悔や疑心暗鬼、迷いや追憶といった人間の心の機微が、等身のおかしな切り絵のハリネズミやオオカミたちによって純粋に表現されていた。こんなにもリアリティから遠い図柄の動物たちなのに、彼らが演じているのは高度なリアリズムなのだった。この動物たちがもし本物の動物を精妙にトレースしたCG画像であったなら、このような感動を呼び起こすことができたであろうか。私はそうは思わない。精妙な画像の動物は擬人化すればするほどリアリティから遠ざかるからである。そしてその画像は一つ一つ手で描いた絵ではなくコピペで増幅したもの、つまり手抜きの産物なので、手抜きという発想そのものが感動を遠ざけるのである。ロシアに馴染みのない皆さん、是非この特集映画をご覧下さい。たった80分ですが、クリスマスケーキを食べるよりずっと豊かで暖かな気持ちになれましょう。

b0214800_15382070.jpg画像は今年最後の作品になるかもしれない、小銭がよく見える革のコインケース。カードや畳んだお札を入れるポケット付きで、クラフト教室で型紙や部品を提供してもらって3時間で仕上げたもの。なんだが売り物みたいに見えませんか。金色の飾りホックが高級感を醸すのか、はたまたアップリケの刻印飾りがリッチに見えるのか。本体のピンクは山羊革で、光沢と張りと軽いシワがある。薄いのでこのような折り紙式の構造にもどうにか耐えた。本当はもっとペラペラした薄革で作るものなのだそうだ。構造的に縫うところはなく、接着シートと、ホックなどの金属部分を装着するホック打ちやペンチがあれば誰でもできる。
今回は時間があったので、肌色のタンローのきれっぱしにイスラム美術の飾り文字を刻印で浮彫りし、表面を保護処理してベージュの糸でフタ部分に縫い付け、アップリケにしてみた。その場で思いついたアイデアだったので完成図を予想していなかったが、出来上がって自分でもびっくり。女性向きなおしゃれグッズになったではないか。
b0214800_15384864.jpgちなみにアップリケの刻印はスクエア・クーフィー体と呼ばれる書体で「ムハンマド」と書かれている。イスラム教徒向けに量産したらヒットするかしら。こういうことを例えばフランス人とかがやったらまたテロの原因になったりするかもしれないが、日本なら大丈夫なのだ。日本に暮らしているムスリムは問題起こさないでしょう? だって彼らは日本人のことが好きなのだ。日本人が彼らを侮辱しないから、彼らも日本人に危害を加えないのだよ。テロはこうやって克服していくべきものなのだ。どうですムスリムの皆さん、おしゃれなピンクの手作り預言者ウォレットはいかが。
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by hikada789 | 2016-12-23 15:39 | ロシアの衝撃 | Comments(0)