人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

土星の裏側

doseiura.exblog.jp

宇宙人と呼ばれた人達の診療所

算命学余話 #R30 (No.954)

以前ブログで紹介した『血液型の科学』によれば、地球人口の大半はO型であり、次にB型が多く、A型・AB型は極端に少ないか、地域によっては存在すらしないそうです。その原因は人類の進化の歴史にあります。アフリカに発祥したとされる人類はO型で、O型の人というのは今でも当時の食生活である獣肉食や果実の摂取に適応した体質なのだそうです。裏を返すと、その後人類が獲得した家畜肉や乳製品、穀物や栽培野菜などは比較的苦手で、お腹をこわしやすいとか。
次に登場したB型は人類が遊牧を始めた頃に広まり、遊牧により家畜肉やその乳製品を堪能したので、こうした食品に高い耐性を示すそうです。
その次に登場したのはA型で、農耕と共に発展したため穀物や野菜を好みます。そして最後に現れたAB型はまだ千年ほどの歴史しかなく、それほど最近の食事情なのでもう「食べ物はこれしかない」ということはなく、肉も魚も米も小麦も野菜も海藻も、食えるものは何でも食えるというスーパー雑食人種なのだそうです。筆者はAB型ですが、そういえば子供の頃から傷んでもいない食べ物でお腹がこわれたことはなく、牛乳やらエビやらで吐いていた周囲の子供を不思議な思いで眺めておりました。

しかしそんな好き嫌いのないAB型は、現今では圧倒的な少数派です。日本では10人に1人はAB型なので特に珍しいとも思いませんが、世界全体では絶滅に近い珍種であり、特に南米や欧州では人口の1%に満たない地域もざらです。なぜそんなにも数が少ないのかというと、上述の食べ物と関係があります。
AB型が何でも食べられるということは、何でも受け入れるということです。異物である食物を口から入れて消化吸収できるということは、同時に病原体をも摂取できるということです。つまり病気に弱い。反対にO型は食物に対する耐性が低く、好き嫌いの多い人種ですが、それは同時に病原体をブロックする体の構造を持っているということです。従ってO型は一番病気、つまり感染症に強く、次にB型、A型とだんだん弱くなり、最弱がAB型となります。当然人口比率はこれに則した配分になるわけです。

そんな病気に弱いAB型は、南米と欧州で決定的な絶滅危機に直面します。梅毒とペストです。ご存知の通り梅毒は「新大陸」きっての風土病で、大航海時代にやってきたヨーロッパ人を震撼させます。彼らがやってきた頃には既に現地のAB型は絶滅していたものと思われますが、この凶悪な風土病に感染して帰国したヨーロッパ人により、欧州は梅毒の大繁栄地となり、AB型の根絶はもちろん、A型もB型も窮地に追い込まれます。梅毒は今でこそ治療法がありますが、近代以前は不治の病で、病状が進行すると指や鼻や耳が溶け爛れる恐ろしい病でした。しかしこうした劇症化で命を落とすのはどうやらAB型かA型だったようで、感染症にもともと強いO型は感染したとしても進行が遅く、劇症化せずに済むケースも多かった。
ヨーロッパではこれに更にペストが加わりO型以外の人種を壊滅させたので、南米と欧州はめでたく現在のようなO型一辺倒の人種構成となったわけです。その後B型とA型は細々と人口を増やしますが、当地にあっては無いに等しい人口比率なので、「万事大ざっぱ」なO型は彼らの存在に関心を向けないし、BとAの混血としてしか生まれないAB型に至っては存在そのものさえ認めていない感があります。
日本人の血液型は4:3:2:1の割合で「ばらけて」いますが、欧州人に血液型占いを持ちかけたら馬鹿にされた、という経験はありませんか。あれは血液型占いがナンセンスだというのではなく、単に欧州にはO型しかいないからだと考えられます。血液型の違いが病気に対する耐性に明確に影響している以上、性格にも違いを生じて当然だとする説は、本書に詳しく述べられているのでそちらをご覧下さい。

算命学は「ばらけて」いるのを善しとする思想です。それはひとつの価値基準だけに頼ることで生じる過度の競争に警鐘を鳴らし、物事を勝ち負けでしか考えない単純で愚かな思考回路に水を差すものです。O型が悪いというのではありません。O型だけの価値基準で回る世の中がおかしいのです。
残念ながら今の国際政治は欧米人主導なので、O型だけの価値基準で諸事決定され、当然の結果として世界は一向に平和解決に至りません。食物や病原体に対するO型の排他性が世界の融和を妨げていると仮定するならば、その真逆であるAB型に国際政治を任せれば、或いは事態は劇的に好転するかもしれません。尤も、AB型の無節操な受容力は梅毒やペストの餌食となった先例の通り、自己の消滅に直結するのかもしれませんが。

さて今回の余話は、前回に続いて家系にまつわる話題です。前回は養子を取り上げたので、今回は後継ぎについて考えてみます。養子に適した命式があるからには、当然後継ぎに適した命式というのもあります。いずれの命式も「たった1種類」というわけではなく、それなりに幾つかばらけて存在しているのですが、同じ意味合いを持つ星や星並びが複数折り重なると、その意味合いはさらに強くなります。そうした意味合いの複合性について、前回触れた「二連変化」をまじえながら論じてみます。

(この続きは「ブクログのパブー」サイト [http://p.booklog.jp/] に公開しました。副題は「正当な後継ぎ」です。「算命学余話 #R30」で検索の上、登録&柏餅1パック分の料金をお願い致します。登録のみは無料です。)
by hikada789 | 2017-04-29 17:05 | 算命学の仕組 | Comments(0)

by 土星裏の宇宙人