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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

伝統模様を今風に (No.1023)

b0214800_20565948.jpg友人が上野でやっている「古代アンデス文明展」の余りチケットをくれたので有難く行ってきた。今の時期は「怖い絵展」目当ての客が殺到しているせいか、古代アンデスにはいくらも人がいない。会期は始まったばかりとはいえ、敗因は目玉展示品の欠如だろうか。ツタンカーメンほどのインパクトは要求しないが、何か「これを見に来てくれ」というイチオシがないと。ちょっと地味だったかもね。エルドラドな黄金が足りなかったかも。
とはいえ宇宙人は赤土色をベースにしたアンデス土器カラーはまあまあ好きな方である。原色ではない落ちついた赤や茶色がナチュラルで良い。高位のミイラをくるんでいたという連続模様の織物の色合いも好みであった。何よりあれほどの旧さであの鮮やかな色が残るというのが驚きだ。同時代の日本の出土品などいくらも色は残っていないし、それ以前に激しく朽ちている。乾燥のなせる業なのだ。
ミイラも何人かご来日していたが、以前のアンデス展でも見たような。だんだんお馴染みになってきたのかも。アンデスは広範囲なので発掘はまだまだこれからだそうだが、せっかく新しい発掘があっても、我々素人には以前の展示品と見分けがつかない。

b0214800_20574098.jpg宇宙人の好みの色といえばペルシャの青である。小説にするくらいだから視覚的にもペルシャの洗練されたデザインが心に沁みる。サファヴィー朝の青がいいね。宇宙人はロシア贔屓のくせに、美術やデザインはそれほどロシアに愛着がない。ロシアの工芸デザインは「偶然」の産物を尊ぶ性格が影響してか、洗練されているとは言い難い。インパクトやとぼけたポップさが際立っている。洗練さを求めるとお堅い教会美術になってしまうのだ。
というわけで画像は宇宙人作・ペルシャシリーズ「八芒星」の文庫本カバー。ターコイズブルーの色革とのコンビで、黄金色に光るのはパールカラー絵具「きらら」。コーランの装丁みたい。紺革の方は友人より依頼の手帳カバーで、右側の見返しは透明ビニールを縫い付けている。透明ビニールは百均にある軟質カードケースをハサミで切ったものだが、ここに菱目打ちを打つと縫い目が裂けるため、わざわざ革本体とは別に針穴を丸い目打ちでひとつずつ空けた上、紺革を1センチ幅のコの字に裁断したものを上から被せて縫製。耐久性を考慮するとこのようなデザインに。手縫いなのでいろいろ制約があります。
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by hikada789 | 2017-12-16 21:07 | その他 | Comments(0)