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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

湯川秀樹の憂鬱 (No.1041)

ドイツの大手自動車企業が排ガス実験に人間を使っていたことが報じられた。やっぱりドイツ人はこういうことが好きな人種なんだなと天を仰ぐ宇宙人。皆さんはそのようにナチス時代のガス室その他を連想しませんでしたか。時代が変わっても国民性はそう簡単には変わらない。ドイツ人はゴミの分別も異常なほど細かく行うが、それはお金になるから必死に分別するとか。お金にならなくとも分別した方が、環境ひいては人間にも優しいだろうと感じて分別している日本人とは根本的に違うのだ。
日本人も戦争中は軍部が人体実験をしていたが、戦時ではない一般人はこういう話は苦手だ。拷問されるよりは死んだ方がマシと思っている宇宙人などは、被験者の痛みをリアルに想像して思考が止まる。しかし戦時だったのはもう70年も前のことだし、敗戦国も戦勝国も当時の人権意識は大したことなかった。時代が違ったから仕方がないと許せる。しかしリアルタイムでは無理。しかも軍部ではなく民間でなんて、ドイツ車ももう斜陽かな。私などは自動運転が今後主流になると聞いて、もうこの業界は終わりだと思った。運転手がいない以上、事故の責任が全部メーカーにかかってくると考えるからだ。皆さんは未来をどう想像しますか。

ノーベル科学者の湯川秀樹氏は武士の名残の時代に教育を受けたため、基礎道徳に仁や義といった儒教倫理が入っているそうだ。そのため、核融合理論によって原子爆弾が作れることを危惧したアインシュタインが、これをヒトラーに渡したら大惨事になるとして理論ごと米国へ亡命し、ヒトラーより先に米国に原爆保有を急がせたと聞いた時、湯川氏は「やはり彼らは我々日本人とは違うな」と思ったそうである。儒教的な思いやりの心をもって考えれば、ドイツだろうが米国だろうが原爆を渡してはならないと直感するはずだと、アインシュタインに失望したのである。
尤も戦時中は科学者であれば核融合理論は誰でも知っていて、湯川先生も周囲の同僚も知っていたし、軍部も知っていた。だから軍部は科学者たちに原爆製造を急がせたのだが、湯川先生は倫理的にやりたくなかったのでいろいろ理由を捏ねて先送りにし、結局作らなかった。大量殺戮兵器の製造を世界初成し遂げたという名誉など欲しくなかったのだ。このような湯川先生なので、後年ノーベル科学者として海外に招かれるのが嫌だったと語っている。「誰も自分の話をわかってくれない。わかってもらえないと知りながら話をするのは空しい行為だ」。これが敗戦後の日本が民族の誇りを取り戻す契機となった日本人初のノーベル賞受賞者の本音であった。

湯川先生は鉄腕アトム的な科学の平和利用を夢見ていたロマンチストで、政治には関わろうとしなかった。この辺りの事情の判る本として『旅人』という自伝があるそうだから、読んでみようかな。最近は犬型ロボットのアイボの新作が世に出たが、もはや製造元が修理を請け負わなくなった旧型アイボも一部の愛好者にいまだ愛されているそうである。この辺りが忠犬ハチ公に通底する日本人の犬、というか異種に対する仁愛精神の名残に思える。
犬型ロボットといえば米国で犬のように走る精巧な四足ロボットが開発されているが、なんと頭がないのである。頭脳に当たる部分は胴体に搭載されているので不要な頭を取ってしまった。だから走る姿がホラーで気味が悪い。どうして彼らはああいうものを作るのかな。センスを疑うよ。国民性の違いということだろう。

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by hikada789 | 2018-01-31 21:45 | 宇宙人の読書室 | Comments(0)