ブログトップ

土星の裏側

doseiura.exblog.jp

宇宙人と呼ばれた人達の診療所

効果を雲散霧消させる文化力 (No.1078)

ひじきは鉄分豊富な優良食材だと長年伝えられてきたが、近年ではひじきに鉄が多いのではなく、ひじきの煮物を煮る鉄ナベから鉄分が溶け出すことで、結果的に多くの鉄分を人体が摂取していたに過ぎないことが検証された。昨今は鉄ナベが珍しくなったため、一般的なナベで煮たらひじきに鉄分がさほど含まれていないことが発覚したというわけだ。ひじきは海藻類なので体にいい食材であることに変わりはないが、何やらひじきの価値が下がったような気分になるのは否めない。ひじきよ、身に覚えのない称賛を浴び、そして今また身に覚えのない失望に遭って何を思うか。愚かな人類を嗤ってくれ。

似たような事態が卵にも降りかかっていた。コレステロールと抱き合わせにされ、健康を維持したいのなら1日3個以上食べてはいけないとか言われ続けて2-30年経つだろうか、これも間違いだったらしい。間違いの原因は動物実験にある。海外のどこかの研究者がウサギを使って実験した結果、卵を食わせたウサギの動脈硬化比率が上がったというのが根拠であった。しかし最近の研究で、ウサギはそもそも草を食う草食動物なのだから、卵というたんぱく質を摂取・消化分解する機能がもともとない。そんなウサギに無理やり卵を食わせれば、代謝機能が狂って動脈硬化を促すのは当然である。しかし人間はウサギではない。雑食なのだから卵をちゃんと消化分解できる。だから卵を食っても動脈硬化にはつながらない。とこのような事実が明らかになった。その結果、今では卵は1日何個食べてもよくなったという。随分お粗末な話だ。卵よ、お前は何も悪くなかったぞ。このウサギ実験を実施し結果を人間に適用させた研究者が、日本人ではなかったことは明記しておく。

この種の間違った認識は、今はまだ発覚していないだけで、他にも多数存在していると推測される。しかし真実は隠れることはあっても変わることはないので、時が経てばいずれ間違った認識が打ち砕かれる日が来よう。まがい物は本物には勝てないのである。勝ったフリをするだけである。我々は、そのまがい物に振り回されぬよう、ひじきを煮たナベの素材を見張ったり、ウサギと人間の違いについて忘れぬ態度を心掛けていればよい。
おなじみ佐藤優氏の対談本にもこの種の目からウロコな真実がずらりと掲載されていたので、ほんの一部を紹介しよう。『忍者・佐藤優と狂犬・副島隆彦の手裏剣対談~世界政治 裏側の真実』。昨年の出版物です。続きを読みたくなった方は是非、書籍をお求め下さい。

副島:[共謀罪が成立したことについての見解として]だからこのコンスピラシー(共謀行動正犯)というのは、アメリカが押し付けてきたのだ、と言い切った方がいいと思う。
佐藤:よくわかります。
副島:毎回毎回、天から降ってくるのです。アメリカという天から。オンブズマンとかコンプライアンスとか漫画みたいな言葉をそのまま法律にしている。
佐藤:要するに教えた通りにやれということですね。
副島:そうです。憲法典から始まり、敗戦後の72年間、いつもいつもそうでした。下げ渡しだ。
佐藤:ISもあまりいいものではありませんが、アメリカもろくでもないです。
副島:民間の金融や企業制度にも、アメリカはいろいろ日本に押し付けました。大企業の経営体を上から監視しやすくするために「自己統治法」を作った。外部取締役会議(アウトサイダー・ディレクターズ)を経営役員会の上に作らせた。CEOとかCOOとかバタ臭い言葉もさんざん使わせたけど、結局、日本になじまない。日本の実態というか、空気が受け入れない。それでしばらく経つと皆で骨抜きにしてしまう。法律だけがボロビルのように沢山残っている。
佐藤:要するに文化拘束性の問題ですね。やらせようとしても駄目だ、と。
副島:アメリカの命令でワーワー騒がせて、役所が企業指導をやって、コンサル屋を間に入れる。そこでコンサル料を稼がせる。そして社外取締役をスパイのように潜り込ませて、監視して、日本の大企業の内部の秘密を盗み出させようとした。それでも、いつの間にかどうでもよくなって、法律だけはあるのに、効果を雲散霧消させてしまうのが日本の文化ですね。
佐藤:これはやっぱり強いですよ。
副島:強いです。そこまでアメリカは管理できない。
佐藤:文化拘束性というのは化け物みたいなもので、なかなかそこは破ることはできない。
副島:それが日本文化による防御線ですね。

[PR]
by hikada789 | 2018-05-15 21:31 | 宇宙人の読書室 | Comments(0)