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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

算命学余話 #R69 (No.1094)

経済成長が国家の大事と考える現代の価値基準は禄(土性)に偏重しているため、相剋関係にある福(木性)や印(水性)が劣勢を強いられているという話は、これまで何度もしてきました。そして「火母に従う」法則によって寿(火性)が禄に加勢するために、寿と強烈な相剋関係にある印は更に劣勢の度合いを強めているという話もしました。算命学は気の極端な偏りを危険視するため、自然災害や戦争を回避するためには五行五徳のバランスを回復することが必要と考えています。そのためには、禄に偏る現代社会に対抗する印の力を少しでも盛り返すことが肝要です。
印は知性です。知性は過去であり、過去の経験から得た知識や知恵の蓄積、つまり記憶です。これに対し、「水火の激突」の相手である寿は寿命と生殖であり、時間軸では未来です。未来はこれからやってくるものですが、そこに過去の知恵の蓄積はありません。そのため未来は自由に展開する利点がある一方、無法・無秩序に陥る危険性もあるのです。その一端が、正誤の確認のとれないままネットに広がる無秩序な情報の氾濫であり(寿は伝達本能を司っています)、人の寿命を延ばしているのか縮めているのか判らないような医療・健康事情であり、『アナスタシア』が語るところの「無知蒙昧な」人間を量産するだけの生殖行為ということになります。

算命学余話は、こうした現代社会の行き過ぎた偏りを解消すべく、印に肩入れした内容が多くなっておりますが、たまには水火の相剋、土水の相剋とは別の相生相剋に焦点を当ててみます。というわけで、今回のテーマは凶悪犯罪についてです。

昨今「誰でもよかった」殺傷事件が目立っておりますが、統計によれば、殺傷事件の件数だけ見れば今より昔の方が多かったようです。しかし犯罪件数は減ってもその異常性が際立っているのは、現代の方です。そして、見過ごされがちですが、戦争はいまも続いています。日本で戦争が行われていないだけで、世界のどこかでは今も殺し合いが続いています。「今は戦争がなくて平和だ」という人があれば、それはその人が知らないだけ、つまりその人の知識(印)が足りないことを露呈しています。
また印の話に行きそうになるのを押しとどめて、今回は官がテーマです。官は名誉を司り、五行は金性、方角は西、人体図は右手、本能は攻撃ですが、この場合の攻撃とは行動のことであり、必ずしも誰かを傷つけるという意味ではありません。人体図における官星は車騎星と牽牛星ですが、いずれも働き者の星であり、その勤労目的は金銭ではなく、名誉や献身であるのが特徴です。なぜなら、官星は剋されることで生じる星であり、本質的にマゾだからです。このため、身を粉にして働いてせっかく稼いだお金を誰かに献上することを喜びとするし、苛酷な任務に従事して命を危険に曝そうとも、それにより名誉が上がることを是とするのです。官星は、英雄的行為とか犠牲になるとかいう言葉に弱いのです。

ところで、各国の国民性を的確に捉えた有名な小話があります。船が難破して乗客が海へ飛び込まなくてはならなくなった時、尻込みする人々を後押しする言葉は、英国人に対しては「ジェントルマンなら飛び込むべきだ」だし、中国人に対しては「飛びこんだらお金をあげる」だし、日本人に対しては「皆さん飛び込みますよ」なのです。痛いですね。そして注目したいのが、米国人に対する「飛び込めば君は英雄だ」です。
経済大国であり消費大国である米国は確かに禄に偏重する現代社会の旗手ではありますが、同時に英雄的行為にこだわる軍事大国でもあります。官は土生金と禄から生じるため、軍事行為が富の収奪を動機として行われるのは、悲しいことではありますが真実です。従来、戦争とは自国の経済的メリットを目的として行われてきました。
しかし第二次大戦後、領土目的の戦争が少なくとも大国間で起きなくなったのは、戦争がもはや経済的メリットをもたらさなくなったからです。コストがかかりすぎて赤字になるから各国は戦争をやめた。人道主義が戦争を駆逐したのではありません。その証拠に、まだコストが安くて黒字になる地域では戦争はさかんです。現代社会のコストの筆頭は、ずばり人件費です。現在戦争に投入されているのは、安い人件費で賄える兵士たちなのです。安くても命を危険に曝してくれる人、それは貧困層ということです。貧困から逃れるために仕事が欲しくて兵士になる。報酬はコンビニの時給より安い。彼らの命はそれほどまでに安いのです。

もちろん、こんな価値観は間違っていると、知性を備えた方たちは反発することでしょう。印は禄に反発しますから、禄が何でもかんでも、命に対しても値段をつけたがる下品さを、そして更にそれをディスカウントしようという下品さを嫌います。
ところが官は、禄とは親和性があるため、こうした価値観に強く反発しません。彼らは(マゾなので)安くこき使われること自体は我慢できるのです。しかし彼ら官には欲しい物がある。それは名誉です。ボロボロになって死んでもいい、その代わり死んだら栄誉を称えてほしい、勲章を与えてほしい、戦場に散った他の英雄たちと同じ墓地に埋めてほしい。こういう価値観で官は生きています。

では本論に戻ります。世界のどこかで戦争が未だ続いているとはいえ、日本はいま確かに平和です。公的な殺し合いは行われておりません。しかしこうした平和な環境は、官にとっては窮屈です。彼らは名誉のために命を投げ出す勇気がある人たちなのに、その場が与えられていない。彼らの名誉欲、献身欲は行き先を求めて彷徨っている。
彼らのこうした欲望を満たす一端としてはスポーツがありますし、スポーツでなくとも通常の仕事に従事して注力していれば、命式は消化できます。しかしそれができない場合がある。スポーツもやらない。仕事もしない。家で引き籠っている。でも名誉心はある。こういう状態の官がやることは明白です。

(この続きは「ブクログのパブー」サイト [http://p.booklog.jp/] に公開しました。副題は「凶悪犯罪の防止策」です。「算命学余話 #R69」で検索の上、登録&ブルーベリー1パック分の料金をお願い致します。登録のみは無料です。)

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by hikada789 | 2018-06-26 11:34 | 算命学の仕組 | Comments(0)