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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

ロシア式変化球対人法 (No.1097)

畳の張替え費用を賄うため、この猛暑の中をよろめきながら働きに出掛ける宇宙人。ロシア人の子供の日本語指導だ。ロシア文化は両極端で中間が欠落しているのが特徴だが、その文化を反映して国民の性質も善人と悪人、賢者とアッパラパーの両端に分かれる。幸い今回の子は頭の回転が速くて助かる。但し、ロシア人特有のひねくれというか、直球ではなく変化球を投げて相手を見定めるという技を先天的に持っている子だ。

このロシアのひねくれについて解説しよう。なぜなら日本の感覚のひねくれだと否定的な意味しかないが、ロシアの場合大いに肯定的な側面もあるからだ。例えばある商社マンから聞いたこんな実話がある。ソ連時代、彼はソ連で初めて契約に漕ぎ着けた。晴れの契約締結のための場所に指定されたのはレストランで、そのまま祝いの酒宴になるという。商社マンが赴くと、先方の担当者の他に見知らぬ男がいる。担当者はこう言った。
「この人は私の前任者だ。君が我が社にやってくる少し前に交替になった。なので今回の契約を我が事のように喜んでいる。それでこの祝いの席に呼んだのだ。この偉大なる前任者に免じて、今回の契約価格を値引きしてほしい。承諾してくれるかい?」
商社マンは凍りついた。契約締結サインの直前でまさかこんな事態に直面しようとは。ここで断れば、契約は撤回される恐れがある。かといって、はいそうですかと受けたら会社に戻って大目玉だ。商社マンは頭をフル回転させ、数秒間の間に一休さんのようなとんちをひねり出し、こう答えた。
「御社の前任者にはもちろん敬意を表する。しかし今回の契約に至ったのは、現担当者である君の功績だ。契約内容をここで変更したら、君の功績にツバすることになる。そんなことは私にはできない。私は君に対しても敬意を抱いているからだ。だから契約内容は君と私の間で整えたままにするのが最善だと思う。」
これを聞いたロシア人たちは凍りつき、その後ニヤリと笑って商社マンの提案を受け入れたのだった。

つまりこのロシア人たちは、特有のひねくれ技で日本人商社マンを試したのだ。そして商社マンが見事に変化球を投げ返したのを見て、彼をひとかどの人物として認めた。その後両者は深い信頼関係を築いたとのことである。こういう話は他の国ではあまり聞かないのだが、皆さんは如何でしょう。
今回の子供も変化球をちょいちょい投げる。こちらが誘導するようには問いに答えないが、だからといってまるでトンチンカンなのではなく、一歩先を行ってひねったものになっている。これを知らない日本の一般教師は、この子供の反応に怯えることになる。私は免疫があるのでどうということはないのだが。皆さんも、ロシア人と対話することがあって、相手がどうも素直で単純な言葉を発しないと見たら、このタイプのロシア人だと思って対応を工夫して下さい。とんちが冴えていれば、ロシア人は驚くほどあなたを大事にしてくれますよ。

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by hikada789 | 2018-07-05 08:27 | ロシアの衝撃 | Comments(0)