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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

ハロウィンを嗤う (No.1125)

今年のハロウィンは逮捕者を出すなどしてその品の悪さを露呈した。宇宙人はもともとこの行事が嫌いな方だ。同じ西洋文化でもクリスマスと違って厳かさがなく、何よりもう子供とは到底呼べないようないい年こいた男女が大人げない仮装をし、それをただ見せ合って騒ぐだけという精神性の欠片もない幼稚な行事に、人生の大切な時間の浪費を感じる。宇宙人の数少ない若人の知合いの話によれば、渋谷のハロウィンに出向く男子の目的はずばりナンパであり、ハロウィンで頓狂な仮装をしに来ている女子ほど簡単にヤラせてくれるのだという。そしてそんな風に魚を釣りに行く男子らでさえ、この種の女子を安い魚と見下してハロウィン限定で使い捨てるのだという。お付合いは「文化の日」までというわけだ。実に低級だ。他にもうちょっと有意義な時間の過ごし方がありそうなものだが。
わがお気に入りのTOKYO MXの生番組では、「ハロウィンは日本の文化に必要か」という視聴者生投票を確か二度行なって、いずれも「不必要」が「必要」を四倍上回る投票結果を出していた。どちらも下ネタで明るく笑う大人の番組であり、お子様向けや幼稚なイベントに白ける視聴者しか視ていないとはいえ、この結果に溜飲を下げる宇宙人。えらいぞ東京人。これこそ都会人のあるべき態度だ。

以前、東京スカイツリーが開業する少し前の頃、当地の歴史ある住所である「業平」の住民にインタビューした番組があった。そこでは地方から移住したのではない、江戸時代からそこに住んでいる生粋の江戸っ子が昔ながらの商店を営んで暮らしているのだが、彼らは夏の盆踊りでさえバカにしてこううそぶいた。「盆踊りなんて江戸の人間は行かねえよ。カッコわりぃ。あんなの行きたがるやつぁ田舎モンだけだろ」。見事な見解と江戸訛りであった。
宇宙人は地球人ではないが片親が重度の江戸っ子で、幼少期の家では「日比谷」を「シビヤ」と発音し、女でも「わりぃ(悪い)」を連発する環境にあり、それを子供心に恥ずかしく思っていたので、家の外では清く正しい標準語を心掛けてキタナイ江戸弁を隠していた。しかし業平のオジサン、オバサンがこんなに堂々と江戸弁で田舎モンを真正面から粉砕しているのを見て、今更ながらこれこそ本当のオトナの態度だとひれ伏す思いがしたのであった。まあ、皆さんに賛同頂けなくても構いませんが。

余人は知らぬが、宇宙人は盆踊りの音楽も嫌いだ。祭囃子は嫌いではないが、東京音頭(もちろん江戸時代にはない)とかあの種のドドンがドン・アソーレみたいなノリには美意識を著しく阻害された気分になる。現代の阿波踊りほどまでプロ仕様になれば話は別だが、駅前や町内で櫓を囲んで踊る素人向け盆踊りには、正直進んで参加した記憶はない。カッコわりぃと思っていたからだが、この感覚は業平の江戸っ子たちと同じ種類のものであったようだ。
そしてこの感覚は、おそらく昨今のハロウィンに対しても発揮されている。公共の電波に流してもギリ許される種類の高度な下ネタに楽しく耳を傾ける東京人は、ハロウィンなんぞションベン臭くてカッコわりぃと斬り捨てているのだよ。つまらぬ仮装やかぼちゃのグッズを大量に店に並べるより、こうした東京のオトナの喜ぶ商品をマーケテイングして売り出した方が儲かるぜ。

by hikada789 | 2018-11-01 23:31 | その他 | Comments(0)