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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

花火に刺青 (No.1706)

 大谷翔平がホームラン王を獲った。率直に嬉しい。日本の12球団さえ正しく言えない宇宙人であるが(つい最近まで楽天はセ・リーグだと思っていた。漢字二文字だから…)、大リーグのエンゼルスの選手の顔ぶれなら結構わかる。この夏は山小屋でBS放送のエンゼルス戦をよく観ていたからだ。人里離れた山小屋では、地上波が届かなくともBSなら映る。登山以外に娯楽のない僻地にあって、大谷のホームランは数少ない慶事であった。まるで打ち上げ花火のように爽快でおめでたく、しかも連日打ち上がるものだから毎日楽しみで、たまに打ち上がらない日があると一日中しょんぼりしたものだ。(ちなみに宇宙人の土星裏ブログを読んで「一日一笑い」に役立てている閲覧者がちらほらいると聞く。彼らも毎日土星裏を楽しみにしているとしたら、ブログの更新されない夏休みの間は一日中悲しくしょんぼりしていたのであろうか。)

 花火と言えば、同じくBSテレビでは夏休みに各地で開催される花火大会の模様を生中継で頻繁に放送していることを知った。こんなに沢山やっていたのだな。BSは通販番組と昔のドラマの再放送ばかりでいくらも番組作りをしていない手抜きチャンネルだと思っていたが、花火大会の中継などはまさにその典型だ。浴衣を着せたタレントを数人並べて「きれいでしたね~」とか言わせておけば、あとは花火を映しておくだけで番組が成立するのだから、手間がかからない。お金もかからなそうだ。
 そんな手抜き番組でも、山奥にあってはないよりマシなので暇つぶしに視聴する宇宙人。まあ花火は綺麗だし。越冬ビールを煽りながら画面をぼんやり眺める宇宙人。突如として瞠目する宇宙人。花火の合間に一般来場客らの楽しむ様子を伝えるテレビカメラが、視聴者ウケすると思ったらしく浴衣を着せた可愛らしい赤ん坊の姿を捉えて長映ししていたのだが、その子を抱いている父親の腕に手首までびっしりの刺青が。画面は慌てて別の場面に切り替わったが、宇宙人の目はごまかせないぞ。ニンマリ笑う宇宙人。いいなあ生放送は、真実を映してくれて。

 いいじゃないか、極道の子供が家族と一緒に花火を見に来たって。大人しく見ているんだし。それとも何かい、LGBTは差別しちゃいけないけど極道の差別はいいっていうのかい。まるで、ロシア兵がウクライナ兵に撃ち殺されるのはいいけど、ウクライナ兵がロシア兵に撃ち殺されるのはダメっていうのと同じ理屈だな。
 プーチンが金正恩と会談したのはウクライナ戦で足りなくなった弾薬を融通してもらうためだとしきりに報道されたが、ウクライナの弾薬が足りなくなっているのに欧米がもう補充する気がないという報道は随分控えめだ。「つなぎ予算」の通過で米国政府機関の閉鎖が回避された報道に、おまけのように添えたくらいだ。「ロシアでは弾薬の材料が鉱物として採れるし、武器工場は国営だからいくらでも生産を増やせる。しかし米国には材料はあるとしても工場は民営なので、採算がとれないと生産ラインを増やせない。」とは佐藤優の談である。
 なに、越冬ビールとは何か? ああこれはね、登山者に売る目的で山小屋に運び入れた缶ビールが売れ残ったのを、わざわざ下界に降ろすのはコストがかかるため置きっぱなしにして冬を越したもののことだよ。冬季閉鎖中に凍結するため品質が保証できず、賞味期限がまだでも客にはもう出せない。だから従業員たちで飲むのだよ。宇宙人も毎日飲んでたよ。普通に飲めたが、ビールの味にうるさい人にとってはやはり味が落ちるらしい。ロシアでもウクライナでも、今般の戦争では古い兵器や弾薬を在庫一掃しているのだ。山小屋のビールも、冷蔵庫も電力も限られるので、古いものは置いておけない。だからといって捨てるのはもったいない。だから身内で飲むのだよ。武器も同じだよ。

by hikada789 | 2023-10-02 12:09 | その他 | Comments(0)

by 土星裏の宇宙人