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土星の裏側

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宇宙人と呼ばれた人達の診療所

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思春期からロシア文学を読み始めて世間のスタンダードから軌道を外し土星へ向かった宇宙人は、物事の本質が気になる体質である。能を習い始めた頃、まだいくらも能舞台を見ていない、予備知識も概説書を読んだ程度というレベルではあったが、どうしてもこれだけは知りたいと、お師匠様に訊いてみた。
「能でこれだけは外してはならないという重要事はなんでしょう」
その解答。
「気合です」
ドアに人の足をくわえたまま気付かず引きずって走るバスが横行するロシアで暮らし、滅多なことでは驚かなくなっていた宇宙人は、平和の国日本でひさびさに驚愕した。能は古典芸能だと思っていたが、なんだ、格闘技だったのか?気合なら任せてくれ。害になるほど持っている。武道歴長いので。

No.41で挙げた『倍音』にまたもや興味深い記述が。尺八といえば虚無僧だが、ではなぜこの二つはセットなのか謎解きが書いてある。
関ヶ原の合戦で破れた豊臣方の武士たちは一斉に失業したため、勝った徳川家の世の治安を乱しかねなかった。失業者が世情不安の種となるのはいつの時代も同じなのだ。そこで考え出されたのが虚無僧という身分。失業した浪人に尺八を持たせ、身分は武士のまま、諸国を自由に放浪し、関所フリーパス、寺泊り無料、托鉢OK、虚無僧以外の尺八は不可、という特権を与えて管理した。この案、徳川幕府のアイデアではなかったが、結果的に幕府も黙認し、隠密として便利に使役したりしている。
ゆえに尺八吹きは元武士であり、つい最近まで人間に向かって真剣を振り回していた人たちなので、気合は半端でなく、ようするに生きるか死ぬかの訓練を重ねた、呼吸や間合いの計り方がやたらと上手い人種が、尺八を発展させたというわけだ。だから尺八には西洋の楽器演奏には見られない独特の「間」があり、刀が鞘走りするような鋭い摩擦音を特徴としている。
武道経験者にはよく判るのだが、「間」とか「間合い」は偶然の産物ではなく計算して作ることができる。イメージは悪いが、対峙する両名が大きな風船を抱えており、風船を相手に向かって押し出すと、相手の風船は圧力で後方へ押されるか、反発して押し戻すかになる。この押しつ戻しつの綱引きが間合いの計り合いで、当然圧力の大きい方が小さい方を圧倒する。しかし綱引きの一瞬の呼吸のスキをついて、小さい方が大きい方を瞬時に倒すこともできる。呼吸の間を突いたのだ。間はサイズが決まっていないから、気合という圧力で伸ばしたり縮めたりできる。尺八はこんなきわどいやりとりの世界で発達したから、音楽というよりはシャドウ格闘技なのだ。そこにサロン的優雅さや感傷はない。ましてや恋愛など。・・・ケッ!

なので武家社会が永らく嗜んできた能が格闘技に近くても不思議はないというオチでした。勿論、現代の能楽師が格闘技好きな乱暴者であると思ってもらっては困る。皆さん、ヒツジのように温厚です。西洋音楽のプロコフィエフの方がよっぽど獰猛です。
by hikada789 | 2011-05-31 22:13 | 宇宙人の能稽古 | Comments(1)
運勢鑑定依頼を受け、無料「あなたの山水画」コースの掲載の了解を頂きました。
ご協力ありがとうございます!
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1984年12月10日生 女性の山水画
  戊 丙 甲
  寅 子 子
大海原の向こうにそびえる真冬の山岳。白く雪を被っている頂きから下る裾野は立派な巨木に覆われている。頭上に太陽が輝く。
【解釈】
山岳のあなたは真冬の海に面しているためやや冷たい感じの生活基盤を持っており、これを温め彩りを添える太陽である友人兄弟・将来の子供と関係を密にしておくとバランスのとれた生活環境になります。冬の太陽はエネルギーが弱いのですが、それを活気づける薪(=巨木)が沢山あります。巨木はあなたの父親やそれに代わる目上の人、そして将来の配偶者を示しています。全体的に周囲の人間関係は蜜で良好です。大きな山岳の白い頂を、周囲は頼もしく見上げています。
女性ですが非常に大振りな勇ましい風景の宿命で、性格的にざっくばらんなところがあります。
結婚相手は比較的見つけやすいですが、あなたが二又を掛ける可能性があります。
by hikada789 | 2011-05-30 23:30 | 宇宙人の鑑定実績 | Comments(0)
合気道仲間とその職場友達が集う整体実験大会in北千住を報告します。
今回もこれといって深刻な腰痛に苦しんでいる人はいなかったが、デスクワークによる肩凝りが慢性化している患者さんが多かった。肩凝りや、首凝り、首があまり回らない、首が傾いている、なども背骨(頚椎も背骨のうちです)の歪みが原因であることが多いので、まっすぐに整えると連動して凝りが消えたり首の可動範囲が広がったりする効果が期待できます。今日の患者さんたちは若い人ばかりで筋肉もまだ柔軟さがあるので、おそらく今回一回の施術でもすぐには元のズレ位置には戻らないと思う。施術された方々には、後学の意味で事後観察を各自つづけて下さい。整体は「完治」というものはなく、いかに「改善されそれが長く続いたか」が良し悪しの決め手です。
今日のアシスタントは合気道仲間の2人でした。誘導していて改めて気付いたが、やっぱりこの2人、デカイわ。今までの助手に比べて圧倒的にカカトが頑丈だったし、圧力も強かった。無論問題はありません。男性の助手もいるのでそれに比べれば断然小さいけど、思ったより力が強かったので頚椎の施術には注意が必要でした。いろいろなシチュエーションを学習中です。いずれにせよ施術はうまくいきました。ありがとうございました。

さてカテゴリ「整体の仕組」に掲載してきたように、宇宙人整体院は現在無料出張キャンペーン実施中です。これは宇宙人が今のところ店を構える予定がないことと口コミによる宣伝効果を期待してのことで、背骨オンリーに特化した整体術がいかなるものか体験してもらい、その効果や感想を率直に周囲に言い触らしてもらうのが目的です。今のところ施術後の感想は「スッキリした」「姿勢が良くなった気がする」「血行が良くなって体がぽかぽかする」「眠い」など良好なものばかりで安心してますが、場合によってはいい結果にならなくて「イマイチだった」という感想もありえる。それはこちらの技術の未熟が原因なので、その通りに吹聴してもらっても文句は言いません。まずい施術であっても危険はないので、安心してのれんをくぐって下さい。

重複しますが、施術不能な方を挙げます:
1.妊婦の方
2.開腹手術後1年未満の方(帝王切開した産婦含む)
3.重度の肥満の方
お産を終えた方で、まだ1-2ヶ月しか経ってないけどもう既に普段の生活に戻っている場合は施術しても大丈夫です。この施術方法ではうつ伏せの状態で足を勢いよく引っ張るので、この衝撃で傷口が開く恐れのある場合は、施術をお断りします。なお膝に怪我を抱えている人は、事前に程度をお聞かせ下さい。引っ張りに耐えられない場合は施術をお断りします。
(ちなみに私は膝痛持ちですが、施術は却って膝にいいみたいです。スジが伸びる感触があり、膝痛が消えるわけではありませんが、数日調子がいいです。私の膝痛は背骨が原因ではないので当施術方法では効果が薄いことが確認されております。)

出張キャンペーンをウチでやって欲しいというご要望には柔軟にお応えします。No.037、042にあるように施術に適した場所と助手さえ確保できれば開催できます。当ブログの営業案内はカテゴリ「宇宙人の診療室(営業窓口)」に掲載してありますのでご覧下さい。
by hikada789 | 2011-05-29 22:57 | 整体の仕組と健康 | Comments(0)
久しぶりに山水画鑑定の掲載をしたので算命学の話をしよう。
オスカー・ワイルドは人間の価値基準について「良い人間、悪い人間というのはいない。いるのは魅力的な人間と、そうでない人間だ」と言っている。彼らしい、ヘタな道徳に囚われない発想だが、算命学はこの意見を支持する。
仏教が諭すように人の世は無常であり、人の考える道徳・価値観も時代と場所によって変わる。なので生まれ持った宿命にも良し悪しはない。従ってその人の人生にも良し悪しはなく、どの道を選んだか、持って生まれた能力を発揮できたか、燃料を燃やし尽くして死ねたか、という観点から判断することになる。他人から見てあの人はいい人生を送った、というのはその人の価値観による判断であり、別の人から見れば真逆な評価になることもざらにある。算命学では「生まれ持った宿命すなわち能力のタネを発芽させ成長させ途中で枯らすこともなく、花を咲かせたり実りを作ったりしてやがて自然に死を迎えた」というのがベストな人生と考え、そこに道徳や倫理は入り込まないというのが前提だ。なので大体自然死(老衰)した人は幸福な人生と見做す。横死は凶、成人前の早死も凶、自殺も凶、長生きしても寝たきりの時間が何年も続いたのなら凶である。

凶運については話が複雑なのでやめにして、魅力的な人間についての易学的見解をちらっとお見せしよう。その人が宿命的に魅力的かどうかは幾つか判断方法があるが、ひとつには「献身される方かする方か」。人からチヤホヤされて喜ぶ人間か、誰かをチヤホヤして喜ぶ人間か、という基準がある。まるでSかMかみいだ?以前、鑑定依頼人に「チヤホヤされて喜ぶ人間なんて自己中で尊重できない」と言われたことがあるが、「いいえ、それ自体は決して悪いことではありません」、なぜならそれがその人の自然な姿だから。チヤホヤされて喜ぶ人がそうされないと病気になるし、その他持って生まれた能力がうまく発揮できなくなる。チヤホヤされるということは他人に「何かしてあげたい」と思わせることなので、こういう宿命を持った人は基本的に魅力的であることが多い。もっとも図に乗って横暴になるとさすがに人はそっぽを向くので、実は手加減に注意を払わないとうまくいかない。チヤホヤ君もそれなりに気を使うのである。
では「献身したい宿命」は魅力がないかというと、確かに派手さがないことが多いが、献身する姿が人間の求める道徳(特に日本人好みの)に合っているので、大いに人気が出ることもしばしばだ。特に「年長者やはるかに優れた人に対して献身する宿命」は非常に高い精神性を持っているとされ、極端な形では神に献身する。本物の宗教者が世代を超えて膨大な信者を魅了し得るのはこのためだ。

最終的に算命学ではこの観点と、その他複合的判断でその人が魅力的かそうでないかを断ずる。しかし魅力的だから幸福か、という判断にはならない。人気のアイドルが熱狂的ファンに刺されたり精神的被害を被ったりするのはよくあることだ。
では、魅力的でないと鑑定されてしまったアナタはどうすればよいか?大丈夫、人生のパイは数種類あり、魅力はそのひとつに過ぎません。残りのパイのうちどれかを取りましょう。それは、名誉・権力、財産・カネ、健康・生殖、知性・英知、そして幸福感・充足感などです。
by hikada789 | 2011-05-28 14:14 | 算命学の仕組 | Comments(0)
運勢鑑定依頼を受け、無料「あなたの山水画」コースの掲載の了解を頂きました。
ご協力ありがとうございます!
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1974年7月14日生 女性の山水画
  丙 辛 甲
  辰 未 寅
広々とした大地に立派な大樹の森が広がり、鉱石のちらばりが見える。晩夏の太陽が照り輝き、背後に山岳を見晴るかす。
【解釈】
夏の終わりの太陽のあなたは、暑い季節だけにちょっと周囲は熱気に疲れ気味。クールダウンの為の水分が宿命に足りないので、涼しい性質の人と交流するとうまく調整されて人間関係も偏りがなくなります。
大樹の森を表す両親や上司に当たる人達は、火の性質であるあなたを煽る薪です。あなたは目上の人の大きな援助を得て育ちます。
あなたは粘り強い性格と運命の持ち主で、太陽の輝きで人々の目印となり、引っ張っていきます。
結婚相手(鉱石)はすぐそばにいます。遠くへ探しにいく必要はありません。
by hikada789 | 2011-05-26 21:18 | 宇宙人の鑑定実績 | Comments(0)
元ゼネコン社員だった方の話。
阪神淡路大震災の一番象徴的な図は、高速道路が横倒しになった映像だと思うが、当時の日本はバブル崩壊の直前かその頃だったため国庫は潤っており、当時誰もが3年はかかると言ったあの高禄道路の撤去はたった3ヶ月で完遂された。政府がゼネコンに作業を依頼し、ゼネコンは一気にカタをつけ、請求書は事後に提出し、全額支払われた、そういう幸運な時代だった。しかし可哀相に、今回の震災は決定的に当時と違う。フトコロ具合が。政府は阪神淡路の頃と比べて支払能力が減退しており、瓦礫の撤去を進めたくてもおカネがなくて指示出来ない。だから被災地は今でも瓦礫のままで、辛うじて自衛隊が切り開いた道路だけ瓦礫を取り除けたのみに留まっている。日本政府に急に大金が転がり込むことはないので、東北の被災地は当分あのままだ。合掌。

現在この元ゼネコン社員は悠々自適のセカンドライフを満喫している。羨ましい世代だ。阪神淡路の頃といえば宇宙人はまだ学生で、就職氷河期の直撃を浴びた「失われた10年世代」である。宇宙人より少し年下の平野啓一郎がいつだったかの討論会で「自分達が大学を卒業して社会に出る頃、社会の大人達は我々に対してウェルカムでなかった」と冷ややかに言い切って、高度成長期世代を沈黙させた。しかしウェルカムでなかったからこそ、平野氏は作家の道に邁進できたのでは。そして宇宙人は土星裏を目指したのでは。そうなのだ、「失われた世代」はまだ決着がついていないのだ。

電車に乗っていたら車内広告で新築マンションの宣伝があり、コピーは「オール電化」。いいのか、この文句で。デパートのきれいな化粧室は水洗も蛇口も電気センサー。停電の際はさぞ不衛生な現場になるのだろう。我が家は手動レバー・手ひねり蛇口で安心かと思ったが、もしかしたらマンションの水道ポンプは電動に替わっているやもしれぬ。
川べりの遊歩道の一角に井戸を見つけた。転落防止のために封印してある。結局、最終的にはこうしたアナログに頼らなければならなくなるのでは?つるべを引き上げる体力のない現代人は、滑車を電動にしたがるのだろうな。原子力に替わる代替エネルギーが取り沙汰されているが、そもそも電力に頼らない次世代動力ってないんだろうか。例えば念力とか。
by hikada789 | 2011-05-25 23:11 | その他 | Comments(0)
形而上音楽を目指したスクリャービンは45歳の若さで死んだが、その音楽はどういう曲折か娘婿のソフロニーツキーが継いだ。プロコフィエフも認めるようにスクリャービンは前衛音楽の先駆者であり、その後期の作品は理解されにくく、ゆえに演奏者も解釈に苦労する。もし彼の子供が遺伝子的伝授で父の表現したいものを感知できたとすれば、それはそれで納得がいくのだが、血縁のないムコ殿が舅の音楽を完璧に理解し、表現し、しかもその演奏は同業者のピアニストに「神」とまで言わしめた。同業者は普通、嫉妬するものだが、ロシアはズレているので多くの名のあるピアニストたちがソフロニーツキーを崇拝し、ことスクリャービンのピアノ曲に関しては神としか思えないとかなんとか評論している。
宇宙人はソフロニーツキーのCD(20キロヘルツ以下のCDだ)を持っているが、古い時代の雑音にもかかわらず、いい。同じくソ連の著名なピアニスト、アシュケナージもスクリャービンのソナタ全曲をCDで出しているが、なんか違う。悪くはないけど、見ている風景が違うような。
ソフロニーツキーもまた比較的早逝したが、その娘がピアニストとして最近来日した。細身の女性でやんわりした性質と演奏の人でした。残念ながらスクリャービンを弾いてくれなかったので、その父と祖父の遺伝子を演奏で見せるには至らなかった。

ムスメムコの怪。能を大成した観阿弥・世阿弥親子の後、世阿弥の子供たちはいろいろあって、死んだり消えたりして後世ミステリーの種になったが、ここでもどういうわけか世阿弥の娘婿の金春禅竹が混迷する室町時代をくぐり抜け、世阿弥の系譜は女系を一足踏んでうまく流れていく。

先日競馬に行った宇宙人は、競馬通の先輩に競馬新聞を講義され、出走馬の名前の上に「父親の名」と「祖父の名」が記されているのは、競馬馬の才能は必ず男系で引き継がれるのでこういう記載で馬の良し悪しを判断できる仕組みになっていると教えられた。母馬はどうでもいいらしい。
ほんとう?それとも馬と人間はやっぱり違うのだろうか?
by hikada789 | 2011-05-23 23:10 | ロシアの衝撃 | Comments(1)
No.011でちらっとドストエフスキーの作中事件と作家の死後の事件との符合について触れたが、前回挙げたブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』もそれに似たエピソードがある。
ブルガーコフはスターリンの世代の作家で、もともと医者だったのに風刺作家に転向したばっかりに栄光と迫害を同時に味わった悲劇の作家である。物事を鋭く見通す力があったため政府を批判し、スターリンに睨まれ亡命もできず、最後は貧困のため栄養失調で失明して死んだ。医者として暮らせば安全だったのに、そうしないところがロシアの気質である。
作品の中では、作家の分身である「巨匠」が絶望のあまり原稿を焼き、恋人のヒロインがそれを火から救い上げて全焼を免れる、というシーンがある。当局から睨まれていたブルガーコフは、家宅捜索を警戒して『巨匠とマルガリータ』の草稿を実際に焼き、その後書き直されたのは政治的文脈を削除してマイルドに仕上げた、しかし中身は変わっていないらしい新たな原稿だ。その原稿さえ公表できず、ロシア国内で出版されたのは作家の死後30年をすぎていた。
「原稿を焼くシーン」が実際に作家が原稿を焼く前から設定されていたのか、焼いた後に追加されたものなのかは判らないが、前者だったら、またしても作家の予知能力な話である。
ブルガーコフは現在ではロシア国内に熱狂的ファンがおり、文学史上のカリスマである。最近、日本の出版社が「20世紀の名作」とか何とかいうセット本を出し、その中に『巨匠とマルガリータ』が入っていた。ちょっといい気分。この編集者は目がいいかもしれないので、このセットのその他の本も読んでみようかな。
by hikada789 | 2011-05-22 20:49 | ロシアの衝撃 | Comments(0)
今回は能の先生宅でミニ実験会でした。患者は先生、助手はお弟子。弟子は師匠を踏んだ。
構図はともかく、首の違和感を訴えられた先生への施術は成功した模様。首は骨が小さいので、胸椎や腰椎を施術するより気配りが必要です。今回の助手は稽古の後ということもあり足袋を履いたままやってもらいましたが、この方もなかなかセンス良かったです。ありがとう、助手。ありがとう、先生。

まるで成功例ばかり報告しているようだが、実際、まだ本格的に腰痛を患っている人を施術したわけではない。なんとなく肩が凝る、とか、腕を回すとポキポキいう、とか、特に生活に支障があるわけではない方たちを施術させてもらっているので、そうした違和感を解消するだけでも意義はあるが、本格開業までにもっと難しい患者さんにも遭遇せねばならぬ。

当院の施術方法が安全な理由。
・そもそも背骨は頑丈で、トラックに当てられてもそうそう折れるものではない。
・但し頚椎は細いので、ここは注意を払う。
・背骨1個のサイズよりカカトの方が大きい。なので踏み抜くことはない。
・施術師がヘタをした場合の結果は「何も変化がない」「効果ゼロ」でマイナスにはならない。

宇宙人も合気道で膝を故障して久しい。整体院はいろいろ巡ったが、方法はさまざまでもよい整体師と資格しか持ってない(判ってない)整体師とがいるので、当たり外れがある。宇宙人は「当たり」を目指して訓練中である。
by hikada789 | 2011-05-21 23:45 | 整体の仕組と健康 | Comments(0)
No.041で挙げた『倍音』にこんな楽しいことが書いてある。
「ある尺八吹きの老人が初心者に対し『竹(尺八)が鳴らないと言っているが、竹は常に鳴っている』と言う。つまりこの世界・宇宙は常に振動していて竹はそれを常に感知し共鳴している。人間(尺八奏者)はその竹を制御しているにすぎない。」
人間が楽器を鳴らしているのではなく、楽器は常に鳴りっぱなしという発想。

私がNo.001からまだ読み終えてない難解小説『死霊』の著者、埴谷雄高は小説家というより思想家で、戦前はアカ狩りに遭い、結核の身でありながら刑務所のカベに向かってカントだかヘーゲルだかの原文を延々と読みふけって終戦を迎えた哲人(鉄人?)だが、この人も楽しい思考をしている。
「いまこの頭上から飛行機を東へ東へと地面に水平に飛ばせば、いずれ西の空に同じ飛行機を見ることになる。これは自明のことだが、さて水平に東に飛ばしたものがどうして西へ戻ってくるのか不思議である。水平とは直線のことだ。曲線ではない。なのに地球規模のサイズになると曲線になる。では直線は曲線なのか?いや、直線は直線である。ではつまり、直線は本来イコール曲線なのか?そうするとこの世のあらゆる対立概念は、実は同一概念ということになる。増加は減少であり、上は下であり、悪は善であり、男は女ということに・・・」

宇宙人の好みです。ロシアの作家ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』もこのテーマを扱っている。悪業の限りを尽くした主役のひとりの大悪魔が、物語の最後で実は神(イエス)とタメ友であることが判明する。神は彼に敬意を払っている。2人は共に人間に信じられたり人間を迷わせたりしている同格者なのだ。
インドの言葉では「明日と昨日」や「明後日と一昨日」が同じ単語だそうだ。決め手は「今日」からどれだけ離れているかという点。前に離れようが後ろに離れようが同じことだというのだ。すてき。
by hikada789 | 2011-05-20 21:27 | 宇宙人の能稽古 | Comments(2)